オトコとオンナの法律講座

第3回 片思いとストーカーの境界線は?

2010.06.22 TUE

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平たくいえば、一般的な感覚に照らして「これは誰でも嫌がるよ」という行為を「反復して」行ったらアウト。ちなみに、ストーカー規制法違反は、6カ月以下の懲役または50万円以下の罰金です イラスト/清野とおる

つきまとい等の行為を「反復して」行うとマズい?



先日、3年間付き合って結婚も考えていた女性に突然振られてしまいました。理由を説明してもらおうと何度も電話したのですがつかまらず、彼女の職場や自宅の近くで待ち伏せしていたら「ストーカー規制法違反で訴えるわよ!」といわれてしまいました。(20代・男性)

これは実際にあった事案だそうです。シチュエーションこそ違えど、ぼくも学生時代に意中の人と“偶然”一緒に帰れるよう「待ち伏せ」した甘酸っぱい経験があったりします。もちろん女性が怖がる気持ちもわかりますが、こうした不器用なアプローチをみな「ストーカー」呼ばわりされては、おちおち片思いもできません。どこまでやったらアウトなんでしょうか?

法律事務所オーセンスの元榮太一郎弁護士によれば、ストーカー規制法における「ストーカー行為」とは、特定の人物に対するつきまとい等を「反復して」かつ「恋愛感情、好意またはそれが満たされなかったことに対する怨恨の感情を充足させる目的」で行うことをいうそうです。で、「つきまとい等」とは、具体的には以下のとおり。

・つきまとう。待ち伏せする。進路に立ちふさがる。住居、勤務先、学校など通常所在する場所の付近を見張る、押し掛ける。
・行動を監視していることを告げる、または知り得る状態に置く(たとえば「今日はAさんと銀座で食事していましたね」と口頭、電話、メール、書き置きなどで伝えるなど)。
・面会、交際、復縁、その他義務のないことを強要する。
・著しく粗野または乱暴な言動をする(たとえば大声で怒鳴ったり家の前で車のクラクションを鳴らしたり)。 もちろん無言電話をかけたり、嫌がる相手に対し電話やFAXをしつこく繰り返す、あるいは汚物や動物の死体など誰が見ても不快な物を送りつけるといった、常識を外れた行動は完全にアウト。また、口頭ないし文書で名誉を傷つけたり、わいせつ写真や卑わいな言葉でもって性的羞恥心を害したりする行為も同様に違法だそうです。

では、冒頭の一件はどうか。この男性の行動の目的が「あくまで別れた理由を聞くことにあり、恋愛感情等があるわけではない」と認められれば、ストーカー規制法により処罰される可能性は低いと考えられるそうです。しかし、もし彼が、元彼女が拒絶するのを無視して、復縁を迫る目的で電話や待ち伏せを続けていれば逮捕もあり得るわけですね。 あなたが経験した恋愛トラブルを法的に診断します! 下記のボタンから投稿ください。

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