オトコとオンナの法律講座

第4回 彼女に貢いだお金って取り戻せるの?

2010.06.29 TUE

オトコとオンナの法律講座


総額で数百万円とか、そういうレベルで彼女に貢いでいたとしたら、返してもらいたくなる気持ちもわかりますが…男としてはみっともないですね イラスト/清野とおる

「あげた」のなら戻ってこないけど、「貸した」のなら…



恋人同士のイベント、特に誕生日やクリスマスに付き物なのが、プレゼントです。みなさんは恋人へのプレゼントにどのくらいお金をかけていますか? ぼくなんかは学生時代から一貫して金欠で、社会人になっても数百円で買った中古レコードとか古本でお茶を濁していましたが、世間にはウン十万円もするバッグやアクセサリーをポンとくれてやるバブリーな御仁もいらっしゃいます。

でも、そんなふうに派手に貢いでいたら、破局に至ったときの精神的ダメージはもちろん、経済的な喪失感も相当にでかいはず。それを裏付けるように「ことあるごとに高額なプレゼントを買い与えていた彼女に振られてしまいました。こっちは結婚するつもりで付き合っていたんだから、別れるというなら、これまで貢いだ分は取り戻せますよね?」みたいな法律相談も少なくないのだとか。で、実際のところ、どうなんでしょう?

法律事務所オーセンスの元榮太一郎弁護士によれば「プレゼントというのは『贈与』と認定されてしまうので、取り戻せません」とのこと。自らの意思でプレゼントしたのだから、それは無償で差し上げるという契約であって、対価関係はないと考えられるんですね。ただし、プレゼントしたモノは無理でも、現金のやりとりに関しては、それが「貸した」お金であるということが証明できれば、取り戻せるケースもあるそうです。 たとえば、A男くんとB子さんという同棲カップルがいて、ふたりで家賃を半額ずつ負担していたとします。ところがB子さんが失業してしまい、それ以降はA男くんがB子さんの分もまとめて払っていたというケース。この場合、両者があらかじめ家賃を折半する約束をしていたのであれば、A男くんは、自分が立て替えていた家賃をB子さんに請求できるそうです。とはいえ、恋人同士で家賃折半の文書とか、ふつうは作らないですよね?

「決め手になる書面はなくても、たとえばずっとふたりの銀行口座から別々に家賃が振り込まれていたのに、ある時期を境に片方の口座からのみ全額振り込まれるようになっていたりしたら、間接的な証拠にはなり得ます」(元榮弁護士)

このような口座のお金の流れからでも、「実質的に貸し借りをしている関係にある」とみなされれば、そのお金は取り戻せるそうです。恋人同士であっても、というよりむしろ恋人同士だからこそ、お金のやりとりに関してはきちんと整理しとけってことですね。 あなたが経験した恋愛トラブルを法的に診断します! 下記のボタンから投稿ください。

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