クールビズ登場から早5年!

ところでCO2削減はどのくらい効果があったの?

2010.07.26 MON


クールビズ登場以前は、街中で半袖ノーネクタイ姿のビジネスマンを今ほど多く見かけなかったかも
CO2排出量や消費電力の削減などを目的に、平成17年に登場したクールビズ。当時はかりゆしファッションの閣僚や、ノーネクタイ姿のビジネスマンがしばしばクローズアップされていた。環境省が平成17年から20年まで毎年行ったアンケートによると、「冷房を今までより高い温度に設定するようになった」と答えた人は、平成17年の32.7%が20年には61.8%と、約2倍になっている。この結果、どのくらいのCO2削減効果があったのだろう? 環境省が呼びかけている、平成32年までに平成2年比温室効果ガス排出量25%削減のための運動、「チャレンジ25キャンペーン」の担当者に聞いた。

「クールビズによるCO2削減量は平成17年では約46万トンでしたが、20年では約172万トンと、約4倍の効果が推計されました。また、夏季はクールビズの取り組みのほかにも冷房の省エネ性能の向上などもあり、CO2削減量は大幅に上がっています」

環境省によれば省エネに積極的な企業も増えているとのことだが、CO2削減量を明確に出す企業はほとんどない。しかし数十社への調査の末、環境報告書を毎年発表して、エネルギー使用量を明示している企業を発見。建設会社大手の竹中工務店だ。この「竹中esレポート2010」に記載されている、平成17年から21年までの東京本店のエネルギー使用量推移によると、ここでも年平均約2470ギガジュールのエネルギーが削減されている。この背景に関して、竹中工務店の広報担当者に尋ねてみた。

「クールビズの登場で全社的に意識が変わり、社内にいる人間はノーネクタイで夏場を過ごしています。そのほかにも、冬場のウォームビズの実施、パソコンモニターの離席時電源オフや、昼休みと夜間の一斉消灯など、従業員のエコに対する心がけも省エネに一役買っていると思います」

昨年は冷房の温度を通常より1~2℃高くした電車「クールビズトレイン」が登場するなど、企業だけでなく公共の場にも進出したクールビズ。環境省は今年、「夏のカイテキ、楽しくつくろう」というテーマで、家庭にもクールビズを取り入れてもらえるよう打ち出している。もはやクールビズはなじみ深いものになっているけど、このように省エネが当たり前になるというのが、今後のエコにとって大事なことなのかも。
(中山秀明/GRINGO&Co.)

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