世の中の「要するに」をクイズで学ぶ

“エロ”と“家電”のアツ~い関係

2010.09.16 THU

経済学ドリル


【問1】2015年、日本のテレビ出荷台数に占める
3Dテレビの割合はどれ程になると予測されている?
(注)シード・プランニングが2010年3月31日に発表した予測数値による。

A 約6% B 約16% C 約26%

【解説】最近、薄型テレビの国内販売台数が好調に推移しています。景気の回復が遅れているにもかかわらず販売が好調な背景には、2011年7月に地上波テレビのデジタル放送移行が予定されているため、消費者が地デジ対応の薄型テレビを購入するようになったことがあります。また、エコポイント制度の効果によって、販売台数が押し上げられている側面もあるでしょう。
地デジ移行後は、買い替え需要が一巡して、薄型テレビの販売台数が落ち込むといった懸念も出ていますが、新たに登場した3D(3次元)テレビが本格的に普及するようになれば、薄型テレビの販売は腰折れせずに好調が持続する可能性もあります。ちなみに、シード・プランニングの調査によると、2010年の日本国内の3Dテレビ出荷台数は約50万台、2015年には約420万台に達すると予測されています。

【問2】DVDプレイヤー普及率は03年?09年で53.8%上昇したが、同期間でアダルトDVDの市場規模は何倍になった?
(注)BRICs経済研究所の推計値。

A 約1.3倍(09年の市場規模は約237億円)B 約2.3倍(09年の市場規模は約419億円) 
C 約3.3倍(09年の市場規模は約608億円)

[正解] 問1:C 問2:C


門倉貴史 かどくら・たかし 慶應義塾大学経済学部卒業後、金融機関のシンクタンクで主任研究員などを歴任。現在、BRICs経済研究所代表。専門は日米経済、BRICs経済、地下経済など。著書に『世界を席巻するインドのDNA』(角川SSC新書)、『人妻の経済学』(プレジデント社)など多数

3Dエロの充実が3Dテレビの普及を促す!?



パナソニックやソニー、シャープといった日本の大手家電メーカーは、2010年に入って、映像が立体的に見える3D(3次元)テレビを相次いで市場に投入するようになりました。
3Dテレビの投入に合わせて、3Dソフトに対応したDVDプレイヤーやブルーレイディスク(BD)プレイヤーも発売されています。
こうした3Dテレビ関連の家電製品は今後売り上げを伸ばしていけるのでしょうか。日本の景気の回復力が力強さに欠けることや、昨年エコポイント制度を導入した際にテレビを買い替えた世帯が多かったことを踏まえると、短期的に3D関連の家電市場が急拡大することは難しいかもしれません。ただし、3D対応のアダルト・コンテンツが充実すれば、世の中の男性諸氏が、それを観たいと思って3Dテレビや3D対応のDVD・BDプレイヤーを購入するようになるでしょう。
日本の家電製品の普及には、これまでもエロが重要な役割を果たしてきました。80年代にビデオデッキの普及が急速に進んだのはアダルトビデオが登場したからです。また、インターネットの普及が拡大したのも、アダルト・コンテンツが充実したことの影響が大きいといわれています。米国ではインターネット普及率が99年の35・9%から05年には68・0%に上昇しましたが、この間にアダルト・コンテンツの数が1・3倍に膨らんでいます。
日本では00年代に入ってから、DVDプレイヤーの普及率が急速に上昇しましたが、DVDプレイヤー普及率とアダルトDVDの市場規模の間には、正の相関関係が見られます。
2010年6月からAV(アダルトビデオ)メーカーが3D対応のコンテンツを発売し始めました。今後さらに3Dエロソフトのラインナップが増えてくれば、過去の動向と同じように、3Dテレビや関連機器の普及が加速する可能性は高いといえるでしょう。

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