オトコとオンナの法律講座

第12回 「慰謝料」の相場ってどれくらい?

2010.08.24 TUE

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夫婦間のセックスレスも慰謝料請求の対象になります。判例では、結婚して3カ月、かたくなにセックスを拒んだ夫に対し、500万円の慰謝料が発生したそうです。っていうか、そもそもこの夫はなんで結婚したんですかね? イラスト/清野とおる

婚約破棄なら数十万円、離婚なら100万~300万円



「プロゴルファーのタイガー・ウッズ選手が慰謝料663億円で離婚成立」なんてニュースがちょっと前に話題になりました。まあ、こんなのは特殊なケースで、金額がケタ外れすぎてまったくピンとこないんですが、一般的な男女のトラブルから生じる「慰謝料」の相場って、どれくらいなんでしょうか?

弁護士ドットコム・山本尚宏さんによれば、まず前提として、慰謝料が発生するのは「結婚、婚約または内縁(事実婚)関係」にある男女のいずれかに落ち度があったときだそうです。逆にいえば、「ただの恋人」との交際中に落ち度があっても、慰謝料を請求されることはないんですね。ただし例外的に、恋人関係がこじれて片方がストーカー行為や暴力行為(デートDV)に及んだりしたら、それは慰謝料請求の対象になるそうです。

では、どんな「落ち度」かというと、典型的なのが「浮気や不倫」。それ以外では「暴力」や「夫が生活費を払わない/妻がまったく家事をしない」あるいは「一方がセックスを拒んでいる」などだそうです。そもそも慰謝料というのは、精神的損害に対して支払われる賠償金のこと。ゆえに、たとえば「性格の不一致」のような、いずれの落ち度ともいえない理由では請求できないそうです。 さて、気になる慰謝料の相場ですが、婚約破棄だと「数十万円」だそうです。まあ100万円を超えることはない、というイメージですね。ただ、家族ぐるみで結婚に反対されたなど、込み入った事情があると、数百万円(判例では最大500万円)にのぼることもあるのだとか。

そして、離婚の場合は「100万~300万円」。といってもだいたい「200万円前後」に落ち着くそうですが、婚約破棄と比べてだいぶ高額です。それだけ「結婚」という男女の結びつきは強いってことですね。こちらも例外的に、たとえば社会的地位の高い人が不倫で離婚した場合などは、資力があるという事情に加え、「イメージが悪くなるから公にしないでください」という口止め料的な意味も込めて、1000万円近くに跳ね上がることもあるそうです。

最後に、「オレは婚約も結婚もしてないから関係ないな」と思っていても、もし相手が既婚者であると知って付き合ってしまったら、これも慰謝料請求の対象になるそうです。つまり、浮気された側は、配偶者と同時に浮気相手に対しても慰謝料を請求できるわけです。オトナの火遊びはそれなりのリスクをともなうということは、知っておいた方がいいかもしれませんね。 男女の争いのタネは尽きませんが、本連載はこれにて最終回。ご愛読ありがとうございました。

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