世の中の「要するに」をクイズで学ぶ

世界中でオトコの美容整形ブームが勃発?

2010.10.21 THU

経済学ドリル


【問1】日本の人口1000人あたりの美容医療実施件数は?(09年)

A 1.8件 B 5.8件 C 10.8件

【解説】近年、先進国・新興国を問わず、世界各国でエステや美容整形の件数が増加。この背景には、経済的に豊かな人たちが増えて、自分の容姿にお金をかけられるようになったことがあります。国際美容外科学会の調査によると、09年に、美容医療実施件数が最も多かった国は韓国で、その数は人口1000人あたり13.7件。日本はメキシコに次ぐ世界第5位にランクインしています。
ただし、美容整形といっても対象は様々で、先進国と新興国のグループでは人気の美容医療が異なっています。日本を含めた先進諸国では、人口の高齢化が進んでいることもあって、脂肪吸引や顔にしわができにくくなるボトックス注射など、アンチエイジング(抗加齢)関連の美容医療が人気です。一方、新興国では比較的若い世代の人たちが多いということもあって、豊胸手術やまぶたのプチ整形などが美容医療の主流となっています。

(注)国際美容外科学会の調査による。美容医療とは、医者が医薬品や医療器具を使い、美しい容姿にする医療行為のことを指す。美容医療の中には、外科的な手術を要する美容外科と、外科的な手術をしない美容皮膚科の2種類がある。

【問2】美容整形手術を受けた人のうち男性の割合はどれぐらい?(全世界、09年)

A 5.3% B 10.3% C 15.3%

[正解] 問1:B 問2:C


門倉貴史 かどくら・たかし 慶應義塾大学経済学部卒業後、金融機関のシンクタンクで主任研究員などを歴任。現在、BRICs経済研究所代表。専門は日米経済、BRICs経済、地下経済など。著書に『人妻の経済学』(プレジデント社)、『中国経済の正体』(講談社現代新書)など多数

R25世代の男性もエステや美容整形に強い関心!?



ひと昔前は、エステや美容整形は女性向けと相場が決まっていましたが、近年では若い男性の間でもエステや美容整形が流行しています。デルタアイディ総合研究所の調べによると、07年度の男性向けエステティック市場は前年度比14%増の379億円。女性向けを含めたエステ市場全体に占める男性向けの割合はまだ1割弱にすぎませんが、男性向けは今後も年率10%前後の高い伸びで市場が拡大していくと見込まれています。ちなみに日本の若い男性の間で人気のあるエステは、ヒゲの永久脱毛や腹回りのマッサージによるメタボ対策などです。
また90年代以降は、美容整形手術を受ける若い男性も増加傾向にあり、一部のクリニックでは、すでに来院患者の2割が男性で占められています。最近では「婚活」がブームになっているので、婚活に備えて入院の必要のない「プチ整形」をする男性もいるようです。
若い男性が自分の外見を気にするようになった背景のひとつには、20~30代を中心にいわゆる「草食系男子」が増えていることが挙げられています。「草食系男子」の消費志向としてファッションや美容への関心が高いという特徴が指摘されているからです。
加えて、バブル崩壊以降の雇用環境の悪化も、男性向けエステや美容整形の需要拡大に影響しています。新卒採用の門戸が狭くなっているほか、リストラによって再就職を迫られる男性も多く、見た目の印象を良くして就職戦線を勝ち抜こうと思う人も少なくありません。そのため、エステや美容整形にお金をかける若い男性の数は今後も増加傾向を辿るでしょう。そして男性の需要増を追い風に、日本の美容関連市場も拡大し続けると予想されています。
ちなみに、世界的にみると植毛のほか、耳や鼻の形を整える施術が人気の模様。植毛や鼻はともかく、「耳の形」を気にするなんてちょっと不思議ですね。

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