STOP身近な軽犯罪!

第5回 知らずにやりがち“凶器”の携帯!?

2010.12.21 TUE

STOP身近な軽犯罪!


男なら誰もが一度は欲しくなるスイスアーミーナイフ。アウトドアや旅行にも便利なんですけど、手荷物持ち込みできないし、いっそのこと“ナイフなし”の十徳ナイフが欲しい 撮影/熊林組

十徳ナイフやカッターでも持ち歩くとアウト?



カッターナイフ、特に意識することなくカバンに入っていることってありますよね。仕事やプライベートにかかわらず、書類とかレター、荷物などを切ったり開けたりするのに便利です。なかには小さな十徳ナイフをキーホルダー代わりにぶら下げている人もいるかもしれません。

「ただ、そうしたカッターや十徳ナイフは、普通に携帯しているだけで軽犯罪法第1条2項の『凶器携帯の罪』に問われる場合があるんですよ。ちなみに、所有しただけで刑法の銃刀法違反になる刀剣類(刃渡り15cm以上の刀、やり及びなぎなた、刃渡り5.5cm以上の剣、あいくち並びに45度以上に自動的に開刃する装置を有する飛出しナイフ等)もありますのでご注意ください」

とお話しいただいたのは、無料で法律相談などができる弁護士ドットコムモバイルの山本尚宏さん。今回でいうと刃渡り15cm未満のカッターやナイフを「携帯」していることがポイントとなるんですね。ではその条文をチェックしてみましょう。

“二 正当な理由がなくて刃物、鉄棒その他人の生命を害し、又は人の身体に重大な害を加えるのに使用されるような器具を隠して携帯していた者”

カッターや十徳ナイフを「いつ使うかわからないけど持ち歩いている」のは正当な理由にあたらないのかもしれませんし、使い方次第では他人の生命を害する凶器になり得ます。しかも、隠しているつもりはなくてもカバンのなかに入っていたら、「隠して携帯していた」ことになっちゃうんですね。もっとも“持ってますアピール”をするためにカッターを手にして歩いている方が危ない気もしますが。 ともあれ、実際に軽犯罪法の「凶器携帯の罪」で検挙された事例は枚挙にいとまがありません。特に路上駐車中のドライバーや通行人への職務質問などで「え、こんなカッターやナイフでダメなの?」というシーンは、警察24時系のテレビドキュメンタリーでも見られますよね。

ちなみに、刃渡り11cmのバタフライナイフのようなものを所持していたとして銃刀法違反で逮捕されていた50代男性が、その後「紙さえも切れず殺傷能力がない」ことから誤認逮捕であったとあらためられたのですが、それでも警察は「護身用に持っていた」「先が尖っていて危ない」ことから軽犯罪法での書類送検をする予定、というニュースもありました(2010年4月19日共同通信)。そう、護身用って正当な理由にあたらないんです。

しかし先が尖っていたからって…ボールペンでも危ないような気もするんですが、いずれにせよお仕事でどうしても必要ではない場合以外は、不要にカッターを持ち歩かない方がよさそうです。特に、仕事で使う方でも、カバンやクルマのなかに入れたまま休日出かけるなんてのケースにご注意を。 感想、コメントなどありましたら右下の投稿ボタンよりおねがいします。

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