話題のニューストピックを追跡!

児童養護施設、老人ホーム… 本当に必要な物を直撃取材

2011.01.21 FRI

「伊達直人」の名で児童養護施設などにランドセルなどの贈り物やお金を寄付するいわゆる「タイガーマスク運動」は全国に広がり、多数報じられるなど盛り上がった。その一方で、すでにランドセルを用意していた施設にランドセルが贈られる例も発生。ありがた迷惑な事態も出てきているという。そうした寄付される対象にとって何が一番喜ばれるのか、実際に聞いてみた。

都内の、ある児童養護施設の施設長は、実際に必要なものはその時々で異なり、また施設によっても異なるので、一概に「これ」と言えるものはないと説明する。

「季節によっては、ランドセルが必要になると思いますし、地デジ化される頃にはテレビを買い替える必要も出てきます。施設によっては新しい車や家具が必要となることもあると思います。かといって子どもたちに希望を聞いても、それこそそれぞれで欲しいものも異なります。贈られる方の予算に応じたものをお願いすることもできると思いますので、施設に一度ご相談いただく形が一番良いと思います。少額の予算でも、例えば文房具などでしたら備蓄することもできますし、そうした小さなものでも子どもたちは喜びます」(施設長)

続いては老人ホームだ。一体何が一番喜ばれるのか?

横浜市にある特別養護老人ホーム・シャローム横浜の施設長は、「最近のお年寄りの方が使用するものは、それぞれの個人の体格や特徴に合わせて個別に作るモジュール型のものが多いので、具体的なものとなると難しいです」としながらも、車イスは臨時で使用する際には一般的なものを使用することも多いため、使い道が多く助かるという。また、体格などに左右されない介護ベッドなどもうれしいようだ。

そして施設長は続ける。「けれど一番必要なのは人手ですね。お年寄りの補助などの活動も助かりますが、なんと言っても話し相手になったりすることが一番喜ばれますし、そうした若い人たちとのコミュニケーションがお年寄りに活気を与えてくれます」

3つ目は不登校児童の教育や、一部のインターナショナルスクールなど、学校法人としての認可を受けることが困難かつ公的支援を受けられないフリースクールだ。

関東地方のとあるフリースクールの校長は、施設にかけられるお金がないことを嘆く。「最近では、どこの公立の学校でも子どもが使うパソコンを用意するなど、教育の幅が広がっていますが、フリースクールだとそういうところにまでお金を回せない。使っていないような中古のパソコンでも子どもたちは喜びますし、普通の学校に通う子どもたちと同等の教育をしてあげられる」と説明する。

このように、支援が必要な施設とはいえ、やはりそれぞれニーズは異なる様子。ネットでは、寄付をする対象を探せる「タイガーからの贈り物 マッチングサイト」のような全国の養護施設一覧リストを掲載したサイトも登場している。本当に役に立つ寄付をしたい方は、一度各施設に相談することが重要なようだ。

関連キーワード

注目記事ピックアップ

 

編集部ピックアップPR

ブレイクフォト