イギリスでは4月から定年制廃止とか…

「定年ゼロ制度」導入企業はホントにうまくやってるの?

2011.02.03 THU



画像提供/アフロ
もうすぐイギリスで65歳定年制が廃止される。さらに、今後30年かけ、年金の支給時期も68歳開始に引き上げられるという。狙いは高齢化と財政難で破たんしつつある年金制度の立て直しだ。

実は同じ問題を抱える日本でも、平成18年4月に施行された『改正高年齢者雇用安定法』により、2013年までに定年を65歳に引き上げることが決定している。もし仮に、定年がなくなったらサラリーマンの働き方や老後はどう変化するのだろうか? モデルケースになりそうなのが、「定年のない企業」の働き方。約30年前に「定年ゼロ制度」を導入した前川製作所で話を聞いた。

「就業規則上は60歳定年ですが、60歳以降も再雇用され、引き続き同じ部署で働けるようになっています。定年は退職金を支払うために便宜上設けているだけです」(人事担当・大嶋江都子さん)

じっさい60歳以降も8割以上が会社に残る。その後は1年ごとの契約更新となるが、体力の許す限り働き続ける人が多いとか。

だが、良くも悪くも影響力の大きいベテランが現場に残ることで、デメリットはないのだろうか?

「ベテランが60歳の節目を迎える前に入念な準備をします。例えば56歳の時点で60歳以降の継続勤務について本人の希望を聞くとともに、その人に対する要望や評価を関係者から集め、改善点があれば4年かけて直す。周囲と調和しつつ60歳以降も能力を発揮してもらうためのケアマネジメントにはかなり力を入れています」

また、一部の管理職以外、細かいポストがなくフラットな職場であることも「定年ゼロ」がうまく機能している理由。プロジェクトごとにリーダーが決まるため、上の世代が残っているからといって若手のチャンスを摘むことはないという。 聞けば聞くほど理想的なシステム。こんな企業が増えれば、高齢化社会も怖くない?
(榎並紀行/アイドマ・スタジオ)


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