今さら知っとく自衛隊

元は警察だった? 自衛隊の成り立ちとは

2011.05.24 TUE


1950年6月。GHQの指示により日本の防衛力の空白を埋めるごとく自衛隊(の原型)が誕生 イラスト/ホリユウスケ
今さら、いや今だからこそ、どんな存在なのか知っておきたい自衛隊。その知識は学校で習ったことがあったにせよ、曖昧なものでしかないという人も多いのでは? そもそも、自衛隊の始まりはどこなのか、まずはそこからちょっとおさらいしてみた。

話はまず、1945年に遡る。太平洋戦争に破れた日本は連合国によって大日本帝国陸軍・海軍が解体され以降、軍備は禁止され日本の“防衛”は米軍が担っていた…。

しかし、1950年に朝鮮戦争が勃発すると状況は一転。日本は独自に「事変、暴動に備える組織」を備える必要に迫られた。こうして警察力の不足を補う目的として創設されたのが「警察予備隊」。警察の名はついているものの、警察とは異なる独立した存在の、総理府の管轄組織でした。やがて同組織は日本が占領統治下から独立した1952年、保安庁発足に合わせ「保安隊」と名を変え、さらに1954年、防衛庁の誕生によって現在の「陸上自衛隊」に至るわけです。ちなみに警察予備隊発足時は旧日本軍の将校は入隊できないことになっていました。

一方、海の守りとしては1948年には海上保安庁が創設され、そこには旧軍の技術を引き継ぐ「掃海部隊」が存在していました。しかし、海上自衛隊の始まりと言えるのは警察予備隊と同じ年の1952年に海上保安庁から分離し「海上警備隊」からでしょうかね。そして1954年には防衛庁に属する「海上自衛隊」が誕生したという流れです。

そして残る航空自衛隊はというと、その前身となる大日本帝国空軍…は言うまでもなく存在していません。太平洋戦争まで、航空部隊は陸軍、海軍がそれぞれ独自に運用していたので当然ですね(ちなみにご存じゼロ戦は海軍所属の航空機)。

そこでまず旧陸軍、旧海軍の元航空兵を集め1954年に「航空準備室」が作られました。さらに同年、陸、海と歩調をあわせ「航空自衛隊」が誕生。ここでようやく現在の三軍…、じゃなくて三自衛隊(妙な言い方だけど)の体制となったわけですね。

と、このように異なる流れで誕生した陸・海・空の自衛隊には、それぞれ誕生までの経緯を端的に表す興味深い“気風”があるのですが、それはまた別の機会に。

(即応予備自営ライターU)

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