今さら知っとく自衛隊/第4回

陸上自衛隊ってどんな存在なの?

2011.06.14 TUE


陸上自衛隊の気質を表す「用意周到 頑迷固陋」の言葉。よく言えば堅い。悪くいえば、融通に欠ける、ってことですかね イラスト/ホリユウスケ
専守防衛の島国、日本では陸上自衛隊はまさに最後の砦ともいうべき存在。最近では震災という敵を向こうにまわし、いままでにない注目を集めることとなったのはみなさんご存じのはず。では、この陸上自衛隊とはどのような組織なのだろう? まずは、その規模から確認してみよう。

人数 約16万人(以下数字はH23年度予算完成時見込み) 戦車750両 装甲車970両 主要火砲530門/両 作戦用航空機400機…

あれ、“陸上”自衛隊なのに航空機があるんですね? 陸上自衛隊というと、泥まみれになってのほふく前進や土煙を上げる戦車など、とにかく土にまみれたイメージがありますが、実際はどうなのでしょうか?

「たしかに友人などと話していても、そういう固定観念を持たれていると感じます。ただ、陸上自衛隊には15の職種があり、中には会計科、音楽科など戦闘を主な任務としない後方支援を目的とした職種もあります。戦闘ヘリや、人員・物品輸送のためのヘリコプターを扱う陸上自衛隊の“航空科”もあるんですよ」(元陸上自衛官)

自衛隊は自己完結を旨とする組織。歩兵(普通科)、戦車(機甲科)、大砲(特科)など直接戦闘を担当する戦闘職種だけでなく、それを支える存在まで含めて、初めて陸上自衛隊という組織が完結するんですね。

ところで陸上自衛隊の気質を表す言葉で『用意周到 頑迷固陋(または動脈硬化)』というのを聞いたことがあるのですが、どういうことでしょうか?

「前半は誇れる部分でもあるんですけどね(苦笑)。要は準備はしっかりしている反面、ガチガチに凝り固まってしまった部分があるということです。褒め言葉ではないのは分かってますが、自覚する部分もありますからまあ、納得ですかね」(元陸上自衛官)

そんな陸上自衛隊は日々、戦闘を想定した訓練を重ねているのだけれど、その力は戦闘でのみで発揮されるわけではないよう。今回の東日本大震災でも海空と力を合わせ、災害対処に大きな力を発揮。その姿は武力を持ったこの組織が間違いなく“自衛”隊であることを見せつけたと感じました。“効率的”という言葉がむなしく響くような状況下においても、ひたすら黙々と己の手足を使って任務を遂行するあの姿こそが、陸上自衛隊を非常によく表しているのではないでしょうか。

(即応予備ライターU)

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