震災後のひと月で1万匹を引き受け!

被災地の魚&カメを救う「おさかなポスト」パンク寸前

2011.08.04 THU


取材日当日もミドリガメ6匹、ピラニア3匹、プレコ(ナマズの一種)3匹などがポストに…。震災ラッシュは落ち着いても、毎日これぐらい入るらしい
震災の影響で、飼い主と暮らせなくなったペットがいるという悲しい現実がある。そんな中、飼えなくなった魚・カメを預かり、里親に渡す「おさかなポストの会」に、震災以降のひと月で1万匹もの魚やカメが届きパンク寸前になったという。神奈川県川崎市で05年に発足した同会は、行政による公的なものではない。実は、こんな誕生秘話を持つ、個人の善意に頼った取り組みなのだ…。

「多摩川の土手で、金魚の入った袋を手に泣いている少年を見かけまして。トイレに流すか、川に捨てるか。母親に迫られた選択のどちらもできず、途方に暮れていたんですね。そこで言った『よし、おっちゃんが面倒みる』の一言がすべての始まりなんです」(おさかなポストの会代表・山崎さん)

いい話だ…。ここは里親になることで協力してみたいかも。

「里親になるには、まず会員登録をしていただきます。その資格は自然環境、外来魚問題への関心があること。また会費も必要になります」

個人の正会員になるには、入会金1万円、年会費6000円が必要。正直このハードルは高いなあ。

「会の維持費という目的以外に、実はこの金額の設定には理由があります。無料での引き渡しには転売されるケースがありましたし、誤解を恐れず言うなら、この額を出せる経済力がない方には、飼育にお金のかかる熱帯魚を安心して渡せないという面もあります」(同)

さらに川崎の事務所まで直接、魚を見に来ることも条件。厳しいが命を大事にするゆえの結論だ。

7月現在、保護魚は減ったものの、維持費で抱えた借金が800万。苦労が絶えない中こんな話も…。

「飼っていたカメを津波に流されてしまった被災地の方が『せっかくだから同じ被災地から避難しているカメの里親になりたい』と申し込まれ“カメの里帰り”が実現したのはうれしかったですね」

賛助会員なら一口1000円、まずコレで入会してみようかな。
(Hz)


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