「野田効果」に意外な明暗…

“どじょう”1人勝ち! QB HOUSE、山田うどん「野田効果なし」

2011.09.22 THU


新政権発足から3週間。早々の閣僚辞任というケチはついたものの、これまでのところ安定した支持率を保っている。その理由のひとつに、庶民派をアピールした野田首相の広報戦略が挙げられる。代表選の演説で「どじょう」を自認したことにはじまり、1000円ヘアカット専門店のQB HOUSEを利用する姿が報じられたり、山田うどん、サイゼリヤといった庶民派グルメ好きが判明したりと、その“庶民的なライフスタイル”は好感を持って受け止められているようだ。

そんな「野田効果」が早くも表れつつあるのが、「どじょう」の産地。どじょうすくいの「安来節」で知られる島根県安来市にて今月18日に開催された「安来どじょう祭り」には、前年比1.5倍の人手があったという。

「今年は昨年より300人増えて1000人ほどのお客様にご来場いただきました。やはり、どじょう発言の影響が大きかったと思います。市への問い合わせもこれまでは月に数本でしたが、就任1週間で100本以上の電話が殺到しました」(安来市観光協会)

こうした反響を受け、市では「どじょうマップ」を作成。どじょうが食べられる市内7軒の店舗を紹介している。今後も野田首相の人気を見守りつつ、少しずつアピールしていくつもりだという。

一方、野田首相のお気に入りとして名の上がった店舗への影響はどうか。各店に問い合わせたところ「実際にご利用いただいている店舗単独での目立った変化というのはございませんが、報道をきっかけに各メディアに取り上げていただく機会が多くなりました。報道直後はテレビをご覧になってご来店されるお客様もいらっしゃったと聞いております」(QB HOUSE広報担当)。

「少し期待していたところもありましたが、残念ながら売り上げが伸びたというデータはありません。一連の庶民派発言をパフォーマンスと断じる向きもありますが、当社としては名前を出していただいたことをありがたく受け止めています」(山田うどん)

と、こちらは今のところ目立った効果はないものの、野田人気にあやかりたい気持ちはどこも同じようだ。とはいえ、ひとつの失言、うかつな行動で支持率が急落するのが世論の常だけに、人気の推移を見極めながらPRしていきたいというのが本音かもしれない。
(榎並紀行)

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