政治力があれば何でもできる?

ニッポンの最高権力者総理の「仕事」と「権限」は?

2011.10.06 THU


放射能失言での鉢呂経産大臣の辞任騒動が就任早々あったものの、世論の評価はまだまだ野田どじょう内閣におおむね好意的なよう
画像提供/時事通信社
野田内閣が発足してから早1カ月。野田氏の総理としての仕事の本番はこれからといったところだが、そもそも総理とはどんな仕事をしていて、どんな権限があるのだろうか?

「内閣総理大臣というのは、一言でいうと最高権力者ですよ。法律にさえ違反しなければ何だってできます」

こう答えてくれたのは政治ジャーナリストの鈴木哲夫氏。なるほど、でもそれでは独裁者と変わらないような…。
「日本は民主主義国家ですから、たとえば今日、やりたいことを即実行、というような最高権力者ではないんです。総理が何かやりたい時は、セットでそのための法律と予算を作らなければなりません。それを通すのは国会ですから、何でもできるとはいえ、国会の承認があればという限定的な意味です。ただし総理は国会の多数派のトップなので、理屈からいえば何でもできるはずなんです」(同前)

つまり与党内の意見を統一できる政治力があれば総理はなんだってできると…。案外不自由なものですね。ところで総理の仕事って何をすることなんでしょうか?

「簡単にいえば日本国という会社の社長です。そう考えるとおのずと仕事も決まってきます。日本国を健全経営することです。事業計画と予算、人事を考え、成長戦略を描く。ただしここが問題なんですけど、一般企業と違い、儲からなくてもいいんです。営利追求が目的ではない。国の経営で肝になるのは失業対策とか社会保障の部分です。一般の経営者みたいに非営利部門をバッサリと切り捨てられない。そこが本当の意味で総理の能力が試される部分です」(同前)

なるほど、つまり政治力によって実効性が大きく左右される権限を行使しながら、非営利部門を抱えた国家を健全経営するのが仕事だと。内閣総理大臣、うまくやれる人が少ないのも納得ですね。
(野中ツトム/清談社)


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