国会のヤジは一年生議員の“仕事”!?

謎の掟が多すぎる!? 政界の「暗黙のルール」

2011.11.02 WED


第179臨時国会開会式。帝国議会の開院式は天皇を貴族院議場に迎えて行っていた。今でも慣例として国会の開会式は参議院議場で行われる
画像提供/時事通信社
厳密な規則ではないけれど、守られ続ける“暗黙のルール”はどんな世界にも存在する。それは政治の世界も例外ではないはず。国会議員たちが守る暗黙のルールには、どんなものがあるのだろうか? 政治ジャーナリストの鈴木哲夫氏に話を伺った。

「今年6月に菅内閣に対する2度目の内閣不信任案提出が騒がれましたが“一事不再議の原則”もあり、見送られました。これは、一度議決した法案などは会期中に再び審議しないというものですが、実際には、この原則に法的拘束力はないんですよね」

同一事項を蒸し返すことによる効率悪化を考えての慣習、ということのようだ。他にはありますか?

「じつは国会でのヤジは一年生議員がやるものと決まっています。議会の賑やかしのようなものですが、何か重要な委員会などの時は党の国対委員が一年生議員を指名し、ヤジ要員として送り込むんですよ」

あのヤジは一年生議員の“仕事”の一つだったんですね。他にもこんな“暗黙の冷遇”もあるという。

「小選挙区で落選し、比例区で復活当選した議員はいい役職をもらえないなど、あまり優遇されないんです。じつは参議院議員も同じような意味で衆議院議員より格下と軽んじられがちです」

なんだか嫌な感じですね。一方で、政治家同士ではなく、政治家と政治記者の間にもこんな暗黙のルールがあるという。

「政治家の取材で“オフレコ”といわれた場合は話した人の具体名を出さないというのが暗黙の約束事。新聞などで見る“政府首脳”や“自民党幹部”などの表記がそれです。こうした報道の仕方は、本来あまり好ましくありませんが、何も話してもらえないよりはいいので政治報道では多用されがちです」

それなりに背景があるとはいえ、傍目からはうかがい知れない「内輪のルール」が増えすぎると僕ら国民にはなんだかちょっとわかりにくい気が…。
(大貫未来)


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