補助金いろいろ大研究/第2回

助成金で都市部の屋上に緑地を!

2011.11.29 TUE


面積によっても変わるが、一般的に草花や芝生などは100万~150万円、ウッドデッキや樹木を織り交ぜた屋上庭園は 200万~300万程度の費用がかかる 画像提供:youko/PIXTA
都市部における緑地の減少やヒートアイランド現象といった諸問題への関心の高まりとともに耳にすることが多くなった「屋上緑化」。文字通り、屋上などに植物を植えて緑化することを意味する言葉だ。

近年では、庭のない家や分譲マンションに住んでいる人が屋上やバルコニーなどの空間を緑化しているケースが増えているという。しかもこの屋上緑化、条件を満たせば各自治体から助成金が出るという。そこで30年前から屋上緑化に取り組む東邦レオの熊原さんに詳しく話を聞いてみた。

「2001年に東京都が環境問題への配慮から、条例で1000平方メートル以上の敷地に建物を建てる場合には屋上面積に応じた緑化を義務付けました。その頃から屋上緑化の認知度が急速に広がり、自治体も積極的に助成して緑化を促進させてきました。都市部はビルが多く緑地として利用できる場所が少ないため、法人の施設だけでは限界があります。そこで各自治体が個人向けの助成金制度を確立させ、個人所有地の緑化の推進に取り組んだのです」

なるほど。ちなみに助成金はいくらぐらいもらえるのでしょう?

「各自治体によって助成の額は異なりますが、例えば東京23区は比較的条件が良く、北区では建物の屋上に3平方メートル以上の緑化区画を造成して樹木等を植栽する場合、100万円を上限に1平方メートルあたり2万円 、もしくは助成対象となる総経費の半分を助成しています」

東京都は条例化の影響からか、助成金の限度額を高く設定し、環境問題に対して先進的に取り組んでいるケースが多いようだ。

日本各地で調べてみると、主要都市を中心に助成がされているよう。例えば神奈川県横浜市では50万円、千葉県船橋市では20万円、岐阜県岐阜市では30万円が上限として支給されている。

とはいってもR25世代の住宅状況を思うと、誰もが簡単に取り組めるとも考えにくい屋上緑化。念のため、助成金を申請する際の注意すべき点を熊原さん尋ねてみても、「助成金を申請する際には図面等の様々な書類提出が必要になります。また、屋上緑化には植物だけでなく建築や防水に関する知識なども要求されます。まずはその道のプロに相談するのがいいでしょう」とのこと。

う~ん。やはりすぐに取り組める人は限られているのかも知れない。

ちなみに屋上に緑地があるのとないのでは屋上表面温度で約20度、最上階の部屋の室内温度は2~3度違うことがあるらしく、夏場にクーラーをかける頻度が減って省エネにも有効とのこと。また植物の緑は癒やしやストレスにも効果があるといわれ、何より自分の家に気分転換できる空間があるのがうれしいという人が多いとか。マイホームを持ち、お金にゆとりができた時はぜひ検討したいものだ。

(村上広大)

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