世の中の「要するに」をクイズで学ぶ

R25世代の「恋愛離れ」が加速!?

2012.01.19 THU

経済学ドリル


【問1】独身男性(25~29歳)のうち、異性の交際相手のいない人の割合は?(2010年)

(A)32.7%
(B)55.9%
(C)63.4%
(注)異性の交際相手は婚約者・異性の恋人・異性の友人のいずれか。

【問2】独身男性(25~29歳)の“童貞率”はどれくらい?(2010年)

(A)15.1%
(B)20.1%
(C)25.1%

【解説】近年、恋愛にあまり関心を持たない若者が増えているといわれます。国立社会保障・人口問題研究所が5年ごとに実施している調査の結果によると、異性の交際相手がいない若者(18歳から34歳の独身男性)の割合は、2010年に61.4%と過去最高を記録しました。前回調査(05年)の52.2%と比べて9.2ポイントも上昇しています。しかも、異性の交際相手のいない若者の半数に相当する27.6%の若者は「とくに異性との交際を望んでいない」という衝撃の結果が出ています。
恋人のいない男性が増えている背景には様々な要因が考えられますが、そのひとつに恋愛やセックスを面倒くさいと考える人が増えていることが挙げられます。彼女のためにデートコースを決めることすら億劫と考える若者もいるようです。女性との性経験のない、いわゆる童貞の若者も増えており、2010年は36.2%と前回調査の05年(31.9%)に比べて4.3ポイントも上昇しました。

[正解] 問1:B 問2:C


門倉貴史 かどくら・たかし 慶應義塾大学経済学部卒業後、金融機関のシンクタンクで主任研究員などを歴任。現在、BRICs経済研究所代表。専門は日米経済、BRICs経済、地下経済など。著書に、『ゼロ円ビジネスの罠』(光文社)『新興国バブル崩壊のシナリオ』(中経出版)など多数

若者の「○○離れ」は不景気のせい?



「恋愛離れ」のほかにも、最近では「クルマ離れ」や「旅行離れ」「テレビ離れ」など様々な場面で若者の価値観に変化が現れているようです。では、なぜ若者たちの価値観は変わってきたのでしょうか。大きな理由のひとつとして、今の若者はバブル経済のような空前の好景気を人生の中で経験したことがないということが挙げられるでしょう。
青春時代に景気が低迷していると、先行きの不透明感が強くなるので恋愛や消費などで無理をしない、見栄を張らないという行動をとりやすくなります。これは経済学でいうところの「ラチェット(歯止め)効果」が現れるからです。「ラチェット効果」とは、消費支出は、現在の経済力よりも過去の経済力に左右されやすいという仮説です。現在の若者は過去にリッチな生活を送ったことがないので、そうした過去の経験に引きずられて無駄な出費や努力をしないというライフスタイルが出来上がります。
一方、バブル経済を経験したことのあるもう少し上の世代になると、恋愛や消費に関する価値観は今の若者とは正反対になります。たとえば、40代後半を中心とする「ハナコ世代」(2011年の時点で47~52歳、雑誌『ハナコ』を読んで育った世代)の女性たちの消費動向をみてみましょう。彼女たちの1カ月あたりのアクセサリーの平均購入金額は約5600円となっており、20代や30代と比べて2倍近くの金額に上ります(07年の日経消費マイニングの調査)。「ハナコ世代」の女性たちがほかの世代と比較して派手な消費をしているのは、「ハナコ世代」が1980年代後半のバブル期に青春を謳歌した世代だからだと考えられます。社会人デビューをしたばかりの頃にバブル経済の絶頂期を経験しているので、彼女たちはその当時のゴージャスな恋愛体験や消費体験を引きずりやすくなっているのでしょう。

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