世の中の「要するに」をクイズで学ぶ

SNSブームのウラ側で経済に悪影響!?

2012.02.16 THU

経済学ドリル


【問1】日本人がSNSに費やす時間は1カ月で平均どれくらい?

(A)3時間22分36秒
(B)4時間22分36秒
(C)5時間22分36秒
(注)「ニールセン・カンパニー」が2011年10月に行った調査の結果。

【問2】日本の「フェイスブック」利用者の友達の数は平均どれぐらい?

(A)58人
(B)108人
(C)208人
(注)「facenavi」が日本人ユーザーを対象に実施した調査(2011年9月)。

【解説】近年、インターネット上で他人とやりとりする、いわゆる交流サイト(SNS)が世界的にブームとなっています。SNSの代表格「フェイスブック」の国内利用者が2011年9月に1000万人を突破するなど、日本でもSNSの利用者はうなぎ上りで増えています。ニールセン・カンパニーの最新の調査によると、日本で「フェイスブック」や「mixi」、「ツイッター」などのSNSを利用する人は約3587万7000人に上り、平均すると1人あたり毎月4時間以上をSNSの利用に費やしているそうです。
ではSNSを利用している人たちはネット上の友人が何人いるのでしょうか。英国の調査機関TNSによると、2010年時点で日本人の平均的なネットの友達の数は29人で調査対象46カ国の中では最低という結果でした。しかし、facenaviが2011年に行った調査ではフェイスブックの日本人ユーザーの平均友達数は108人となっており、この1年での飛躍的な成長がうかがえます。

[正解] 問1:B 問2:B


門倉貴史 かどくら・たかし 慶應義塾大学経済学部卒業後、金融機関のシンクタンクで主任研究員などを歴任。現在、BRICs経済研究所代表。専門は日米経済、BRICs経済、地下経済など。著書に、『ゼロ円ビジネスの罠』(光文社)『新興国バブル崩壊のシナリオ』(中経出版)など多数

勤務中のSNS利用は2.3兆円の経済損失!?



若者を中心にSNSの人気が高まるなか、SNSの利用時間も急速に伸びています。たとえば、ニールセン・カンパニーの調査によると、全世界の1人あたりSNS利用時間(月間)は07年12月の2時間10分27秒から09年12月には5時間35分5秒へと、2年間で2倍以上に膨らみました。常にSNSに書き込みをしたり、閲覧していないと気が済まないといったヘビーユーザーも出てきています。その一方、勤務中にSNSをやる人が増えると仕事がおろそかになり、経済全体にも無視できないマイナスの影響が出てくることになります。
実際、英国の求人情報サイトである「マイジョブグループ」の試算によると、勤務中のSNS閲覧によって、英国では年間で最大140億ポンド(1兆9000億円)もの経済損失が発生しているといいます。
では、日本の場合はどうでしょうか。いくつかの前提を置いてSNS利用による経済損失を試算してみましょう。まず、日本のSNS利用者のうち7.9%はかなりのヘビーユーザーで、勤務時間中に1時間もSNSを利用するというデータがあります。労働者全体でみると、平均して1日4.7分仕事中にSNSをしている計算になります。これを、時給に基づいて計算すると、労働者1人あたり141円の損失に相当します。日本の雇用者は6238万人なので、日本全体では1日あたり87.9億円、年間では2.3兆円の経済損失が発生しているということになり、これはタバコ税の年間の税収に匹敵するほどの金額です。
SNSはプライベートの時間にちょっとした息抜きとして利用する分にはリフレッシュ効果で生産性が上がっていいかもしれません。しかし、ほどほどにしておかないと逆に生産性が下がって、会社に迷惑をかけることになるかもしれませんよ。

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