所変われば、選挙も変わる

投票前日は「禁酒」の国の狙いとは

2012.02.16 THU


有権者の人口が7億人を超えるインドでは、2004年から約100万台の電子投票機を導入。投票日を5回にわけ、約1カ月にわたって選挙が行われる
画像提供/AFLO
今年は世界の主要各国で大統領選が行われる「選挙イヤー」。米大統領選を筆頭に、各国の選挙活動の様子は日本でも頻繁に報道されている。ところでこの選挙、国によってだいぶ事情が異なるらしい。例えば、サウジアラビアでは、女性の参政権が認められたのが2011年! 実際に女性が投票できるようになるのは2015年といわれている。

一方、選挙に行かないと罰せられる国もある。オーストラリアでは、投票を怠ると100ドル以下の罰金が科せられ、告発されることもあるそう。

投票方法を見ても世界は広い。インドネシアでは、新聞紙大の投票用紙に書かれた候補者の写真に釘で穴をあけて投票するというアナログな手法を実践。その一方、ネット活用の先駆けといわれるエストニアでは、PCに専用アプリを入れれば投票でき、約25%がネット投票だという。ほかにも、タイやペルーでは、投票時に正しい判断ができなくなることを防ぐため、投票前日は禁酒日なのだとか。

このように、国によって選挙制度・投票手法は様々。選挙権を与えられる年齢も日本では20歳だが、海外では18歳が主流なのだそう。選挙と政治の総合サイト「ザ選挙」編集長の高橋茂さんはこう語る。

「選挙権年齢の主流は18歳ですし、ブラジルやキューバでは16歳から選挙権が与えられます。日本でも、選挙権年齢を『18歳』に引き下げるための法案が、今国会に提出されるかもしれません。ちなみに、選挙でネットを使えない点や、候補者の名前を自筆で書かせる『自書式』という方式をとっている点も、世界的には珍しいんですよ。日本は1950年に制定された公職選挙法に基づいて選挙が行われているので、社会の変化に法整備が追いついていないんです」

これだけネットが普及した今、ネット投票くらいは日本でもそろそろ実現してもらいたいものだ。
(船山壮太/verb)


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