SNSの人間関係が採用・不採用に直結

「ソーシャルグラフ採用」が拡大中

2012.04.09 MON


ニトリの2013年新卒採用フェイスブックページ。求職者との活発なやりとりが展開され、2012年3月29日時点で1万5375の「いいね!」がついている
ソーシャル・ネットワーキング・サービス(以下、SNS)を使った就職活動、いわゆる「ソー活」が浸透しつつあるなか、フェイスブック(以下、FB)を採用活動に取り入れる動きが企業側にも広がっている。昨年から今年にかけ、FBに「就職活動用」の特設ページを設ける企業が相次いでいるのだ。その顔ぶれは、日本生命、大和証券グループ、ニトリ、H.I.S.、電通、日本テレビといった有名企業ばかり。各企業のFBページでは、企業側が一方的に採用情報を発信するのではなく、企業と求職者が意見を交換し合うなど、これまでにない交流が生まれているようだ。

企業がSNSを採用に導入する背景には、企業側が本当に望む人材と求職者側が求める職場環境の「ミスマッチ」を防ぐ狙いがある。例えばニトリのページでは、求職者側の様々な疑問・質問に対し、人事担当者が丁寧に回答。こうして要望や疑問をあらかじめすり合わせておけば、お互いの理解度も深まり、より的確なマッチングが可能になるというわけだ。

一方、「社員とのソーシャルグラフ(Web上のつながり)」を採用条件に取り入れることで、より精度の高いマッチングを図る「ソー活」サービスもある。今年2月に正式オープンした「wantedly」だ。求人したい企業は同サイト上に募集要項を公開、求職者はFB上でその企業の社員と「友達」もしくは「友達の友達」であればエントリーできる仕組みとなっている。いわばFBを介した「コネ採用」。同サービスを立ち上げた仲暁子さんはその狙いについて「いくらデキる人でも職場の雰囲気に合わないと力は発揮できません。社員の知人なら、応募者の能力だけでなく性格も加味して採用の判断ができますので、お互いにとって幸せな出会いになる可能性が高くなります」と語る。

すでに、同サービスから採用に至るケースも誕生。FBが取り持つ「ソーシャルグラフ採用」は、今後も増えていきそうだ。
(榎並紀行)


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