世の中の「要するに」をクイズで学ぶ

ネットショッピングの光と影

2012.05.17 THU

経済学ドリル


【問1】単身者のネットショッピング利用額は過去9年間で何倍になった?

(A)約2.0倍
(B)約3.0倍
(C)約5.0倍
(注)総務省「家計消費状況調査」で、2002年から2011年までの期間にネットショッピング支出額が何倍になったかを比較。

【問2】R25世代のネットショッピング年間利用額は?(2011年)

(A)3万6340円
(B)5万6340円
(C)8万6340円
(注)R25世代は25~34歳の年齢層。2人以上の世帯。

【解説】ネットショッピング(インターネットを利用した商品やサービスの購入)の利用が広がりを見せています。総務省の『家計消費状況調査』によると、1世帯あたりのネットショッピング利用額は、02年の年間1万2912円から直近の2011年には年間4万9236円へと大幅に拡大しました。消費支出総額に占めるネットショッピングの割合も02年の0.3%から2011年には1.4%へと上昇しました。
2人以上の世帯について世代別にネットショッピングの利用動向を見ると、ネットに慣れていたり、収入が多かったりするR25世代(25~34歳)や35~44歳の年齢層で支出金額が大きくなる傾向が見られます。一方、単身者世帯について見ると、34歳以下の若年世代ではネットショッピングの利用額が大きいのですが、やはり60歳以上の高齢の単身者はほとんどネットショッピングを利用していません。結果、単身者と2人以上の世帯を比較すると、ネットショッピング利用の総額は単身者の方が少なくなっています。

[正解] 問1:B 問2:C


門倉貴史 かどくら・たかし 慶應義塾大学経済学部卒業後、金融機関のシンクタンクで主任研究員などを歴任。現在、BRICs経済研究所代表。専門は日米経済、BRICs経済、地下経済など。著書に、『ゼロ円ビジネスの罠』(光文社)『新興国バブル崩壊のシナリオ』(中経出版)など多数

夏休みの宿題を後回しにしていた人は要注意!?



日本ではネットショッピングの利用者は増加傾向で推移しています。その理由として「商品の値段が安い」「ポイントがたまってお得」といった価格面での魅力が挙げられます。また、外出して買い物をすると交通費や外食費などの出費が加わりますが、ネットショッピングの場合、自宅にいながら買い物ができるので、出費が抑制できるといったメリットもあります。
このように便利なネットショッピングですが、一方でネットショッピング中毒になってしまう人も見られます。ネットショッピング中毒にかかると、商品の残り個数が少ない、セールが終わってしまうなどの理由からついクリックして必要ないものまで衝動買いをしてしまうようになります。なぜ、衝動買いしてしまうかといえば、もともと人間には欲しいと感じたものを入手できないときの「損失感」を過大評価する傾向があるからです。「損失感」を味わいたくないので焦ってクリックしてしまうのです。
これは日本はもちろん、中国でも問題になっており、中国青年報社会調査センターが昨年行った調査では、2580人のうち、自身を「ネットショッピング中毒」と認めた人は71.1%、うち25.6%は「やや深刻」あるいは「非常に深刻」と回答したそうです。
では、どのような人がネットショッピング中毒になりやすいのでしょうか。実は、学生時代の夏休みの宿題の片付け方によって、その人がネットショッピング中毒になりやすいかが判別できます。夏休みの宿題をギリギリまで片付けない人は、嫌なことを後回しにする人=目先の誘惑に勝てない人なので、自分で歯止めがかけられずネットショッピング中毒にかかりやすいといわれています。身に覚えのある人は、ネットショッピングに使う毎月の時間やお金の上限をあらかじめ決めておくなど、何らかの対策をした方がよいかもしれませんよ?

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