クルマとバイクのいいとこどり? 最高時速80km超!

時速80km超も! 超小型車の将来性

2012.07.18 WED


コムス(トヨタ車体) 1人乗りの電気自動車で7月2日より発売。現状の車両区分は第1種原動機付自転車(ミニカー)となる
写真提供/トヨタ車体
国土交通省から超小型自動車のガイドラインが発表された。内容は1~2人乗りで1日の走行距離は10km以下の近距離移動を想定。交通弱者である高齢者の利用などが考えられている。しかし、最高速度や安全面など疑問点は多い。ガイドラインをまとめた国土交通省自動車局の星明彦自動車使用適正化対策官に話を聞いた。

「高齢者の移動支援だけでなく、近距離圏の日常的な交通手段として使ってもらいたい。小口荷物の配送車、店舗の配達車、道が狭い観光地を巡る際の足としての使い方も考えています。新しいカテゴリーであるパーソナルな乗り物で移動を手軽にすることで、外に出る機会を増やし、人生の楽しみを発見してもらいたいと思っています。そういった意味では、若い世代にも興味を持ってほしいですね」

しかし、日常的な交通手段として考えるならば、幹線道路での走行も発生する。現実的に最高速度や安全基準の面で、一般車と同じ運用は難しいのでは?

「高速道路での走行は認められませんが、それ以外の道路では、安全性を担保していれば一般車と同等に走れるよう制度を整えていくつもりです。最高時速80kmのコンセプトカーも出ていますし、交通の流れを妨げるとは考えていません。車とバイクの中間だと考えてもらうと分かりやすいですね」

それでは、安全基準はどうだろう。

「高速道路を走る自動車と同列には考えられませんが、車格や用途にふさわしい安全性は確保すべき。加害性の面では、車体が小さいので比較的、安全性が高いといえるでしょう」

今年中には、実験的に公道走行を始める超小型自動車。企業や自治体から始まり、2~3年後には一般の人でも運転ができるようにしたいとのこと。車体が小さいため周囲からの視認性を向上させる必要があるなど課題もあるが、“若者の車離れ”解消の一歩として期待したい。
(笹林司)


  • マイクロコミューターコンセプト(ホンダ)

    全長2.5mで「大人1名と12歳未満の小児2名」または「大人2名」の乗車を想定した電気自動車。最高速度は時速60km以上を想定
    写真提供/ホンダ
  • ニューモビリティコンセプト(日産自動車)

    2人乗りの電気自動車で最高速度は時速80km。欧州で実用化されている、「ルノー・トゥイジー」は同型車
    写真提供/日産自動車

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