世の中の「要するに」をクイズで学ぶ

R25世代の最新デート事情

2012.10.18 THU

経済学ドリル


【問1】25~29歳の独身男性の1カ月あたりのデート予算はいくら?(2011年)
(注)BRICs経済研究所の推定値

(A)1万745円
(B)2万745円
(C)3万745円

【問2】デート代をすべて男性が負担する20~30代カップルはどれくらいいる?
(注)マクロミルが2010年に実施した調査。
(注)デート代はクリスマスのときのデート代

(A)36.9%
(B)56.9%
(C)76.9%

【解説】秋は恋愛が発展・成就しやすいシーズンともいわれています。そこで、今回はR25世代の最新デート事情を紹介したいと思います。まず、デート予算ですが、25~29歳の独身男性の場合は1カ月あたり2万745円、30~34歳の場合は同2万3805円となっています。デート予算の金額は収入と密接な関係があり、リーマン・ショック以降は不況でサラリーマンの平均月収が下がっているため、デート予算も抑制される傾向がみられます。
次に、デート代の負担割合についてですが、最近の若者の特徴として、男性がデート代を全額負担する習慣が薄れてきていることが挙げられます。たとえば、マクロミルの調査によると、バブル時代のクリスマスのデートでは、20代・30代のカップルのうち男性がデート代を全額負担するカップルの割合が82.6%を占めていました。しかし、現代では男性が全額負担するカップルの割合は20代で27.7%、30代で48.6%まで低下しています。

[正解] 問1:B 問2:A


門倉貴史 かどくら・たかし 慶應義塾大学経済学部卒業後、金融機関のシンクタンクで主任研究員などを歴任。現在、BRICs経済研究所代表。専門は日米経済、BRICs経済、地下経済など。著書に、『ゼロ円ビジネスの罠』(光文社)『新興国バブル崩壊のシナリオ』(中経出版)など多数

デートで「割り勘」派が増えてきた理由とは



R25世代のデート代は、これまでの「すべて男性が負担」から「割り勘」へと移行しています。最近では、食事代や映画館の入場料金のみならず、ラブホテルの料金まで「割り勘」にするカップルも出てきていると聞きます。では、デートの費用を「割り勘」にするカップルが主流になったのはなぜでしょうか。
短期的には景気の影響が挙げられます。現在は不景気で男女とも収入が目減りしている状況なので、相手を配慮して、費用を分担しながらデートを楽しもうと考えるカップルが増えているのです。デートでお寿司屋さんに行っても、「彼のおごりだとなんとなく彼の懐具合が気になってしまい、値段の高い皿が注文しづらい」「割り勘にして好きなネタを彼に気兼ねせずに食べたい」と考える女性は多いようです。
また、短期的な景気の波を抜きにして「割り勘」派のカップルが増えている構造的な要因としては、男女間の経済力のバランスが変化してきたということが考えられます。
80年代までは男性の側に経済力が集中していたため、大半の女性は経済的に男性に依存せざるを得ませんでした。しかし、90年代以降は、女性の社会進出が進んで、男女間の賃金格差が縮小するようになったため、女性が経済的に男性に依存する必要性が薄れました。
たとえば、厚生労働省の『賃金構造基本統計調査』によると、男女間の賃金格差が大きく縮小していることが分かります。1985年時点の女性労働者の所定内給与は男性労働者の59.6%にすぎませんでしたが、直近の2011年には70.6%まで上昇しました。
このような時代の変化を反映し、デートの費用を全面的に男性に頼るといった風潮が薄れ、経済力のバランスに応じて女性もある程度は負担するという流れになってきたわけですね。

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