自転車事故、運転マナー違反対策の切り札?

自転車ナンバープレートが義務化?

2012.11.01 THU


現時点で想定されている「ナンバープレート」は、縦50mm×横150mm程度の短冊形。上のイラストの矢印部分が装着場所の候補だという
イラスト/藤田としお
東京都が今年5月に設置した有識者会議「東京都自転車対策懇談会」において、都内における自転車へのナンバープレート装着義務化が提言された。

あいつぐ自転車の交通事故や運転マナー違反への対策として、車両にナンバープレートを装着させることで、「所有者を明確にして社会的責任感を促す」ことが狙いだ。また、放置自転車を減らすことを目的として、自転車購入時にデポジット(預け金)を支払う制度もあわせて提言されている。

「現在、都内には約900万台の自転車があると言われていますが、迷惑運転や放置車両に対して根本的な対策がとれていないのが実情。ナンバープレート制度はあくまでも検討段階ですが、制度設計次第で効果があると認識しています」

とは、東京都青少年・治安対策本部交通安全課長の黒川浩一氏だ。

「現状の自転車の登録制度としては、法律で定められている『防犯登録』がありますが、これは罰則もなく、未登録の自転車も公道を走っているなど、利用者が費用を負担している割には、制度として不十分。自転車の利用者数は地域差が大きいため、自治体ごとに適切なルール整備が必要になってきているんです」

なお、現状で想定されているナンバープレートの形状は小さい短冊形のものだが、スポーツ車には直接は装着できないなどの問題もあり、ICチップやバーコードを使うアイデアも出ているという。

「ただし、現実的には既存の車両の登録や、利用者への周知、運用コスト面なども含めて課題はあります。単にナンバーを義務付けて意識向上に期待するというだけでなく、たとえば免許制にするとか、いろいろな方面から自転車利用のあり方を改善したいと考えています」

気軽な移動手段のイメージが強い自転車は、乗り手のマナー意識が低くなりがち。運転者の心がけで対応できれば、それに越したことはないのだが。
(呉 琢磨)


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