正月ボケなんて悠長なことは許されない

“仕事始めから残業”企業が増加?

2012.12.03 MON


東京証券取引所で仕事始めの日に行われる大発会には、毎年、晴れ着姿の女性が多数出席する。今となっては珍しい新年の風景だ
画像提供/ロイター/アフロ
慌ただしい年の瀬。残務を片付けようやく仕事納め…と一息つくのも束の間。瞬く間に正月休みは過ぎ去り「仕事始め」がやってくる。休みボケの頭に活を入れようにも正月気分はなかなか覚めやらず…。そんなニッポンの会社員のために、かつては「仕事始めは半ドン」という愛すべき風習があった。若手社員はあまりご存じないだろうが、「午前中だけ働いて、午後はお休み」という牧歌的なワークスタイルである。だが、今や日本企業からそんな余裕は失われ、仕事始めから全力疾走という会社も多いとか。

実際、25~59歳の社会人400人に「仕事始め」の出社時間・退社時間を聞いたところ、それぞれ8~9時、17~19時が8割を超え、普段とまるで変わりない。仕事始めの「仕事量」についても「フルに仕事」と答えた人が約6割。「残業まで行った」という人も約1割となんとも世知辛い状況だ。ただ、一縷の望みは「ふだんの半分以下しか仕事をしない」「まったく仕事をしない」を合わせるとおよそ4分の1となり、少数派とはいえ“半ドン”の美風が残っていること。

さらに「仕事始め」の恒例行事を尋ねると、「取引先や関係先に挨拶に行く」「初詣でに行く」のほか、「女性は着物で出社し記念撮影をする」「社員全員が500円のお年玉をもらう」なんて微笑ましいエピソードも。もっとも、一番多かったのは約3割が挙げた「社長や上司の挨拶」という定番中の定番。大切なのはわかるけど、ありきたりな年頭訓示を聞かされてもテンションは上がらない、というのが会社員の本音ではないだろうか。

ちなみに、お酒を飲む職場もあるようで、「上司が飲み過ぎて昼にはベロベロだった」「取引先の人が酔って真っ赤な顔で挨拶に来た」なんて素敵なエピソードも。

正月明けくらい、そんな緩さが許される日本であってほしい…。そう思ってしまうのは、筆者の甘えでしょうかね。
(有井太郎)


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