婚活サポートや社内結婚推奨企業など

“仲人おばさん”と化す会社増加中

2013.01.26 SAT


社内で恋人を紹介されるケースが増える!?
いつまでも結婚しない若者を見つけてはおせっかいを焼き、お見合い相手を紹介する。かつてはそんな「仲人おばさん」が、近所に必ず1人はいたという。しかし、最近はめっきりそんな話を聞かなくなった。実際、「お見合い」がきっかけで結婚した夫婦はわずか5.2%。30年前に比べて、15ポイントもダウンしている(国立社会保障・人口問題研究所「第14回出生動向基本調査」)。

こうした状況からか、最近では会社がおせっかいおばさんになり代わり、社員の結婚をサポートする動きが出てきているようだ。企業の福利厚生として婚活支援が導入されるケースも珍しくない。

学習書の出版などを手がける明治図書出版は、昨年から独身社員の婚活費用を最大6割負担する取り組みを開始した。希望する社員には、結婚相談所・パートナーエージェントの登録料、初期費用、成婚料の2/3が支給される(25~29歳の場合。最大12万3200円まで)。パートナーエージェントでは、他にも企業と連携した婚活支援に取り組んでいて、提携企業は現在約80社にのぼるという。

また、企業の福利厚生をアウトソーシングするベネフィット・ワンも、昨年度から婚活関連のサービスを手厚くした。会員専用ホームページ「ベネフィット・ステーション」には様々な婚活サービスがアップされているが、特に会員企業の社員同士が出会える交流イベントが好評だという。「最近は女性の参加者がかなり増えていて、なかには利用率が前年に比べて3倍になったパーティーもあります。女性の参加者は20代が中心で、お世辞抜きでみなさん本当にかわいい方ばかりですよ。男性にも、もっと積極的に参加してほしいですね」(ベネフィット・ワン・サービス部)

一方、社内恋愛にオープンな姿勢を打ち出すことで、社員同士の結婚を後押しする企業もある。ショッピングサイト「ZOZOTOWN」を運営するスタートトゥデイは社内恋愛を積極的に推進。前澤友作社長は「みんなどんどん社内恋愛、社内結婚しよう」と職場内での交際を力強く肯定し、独身社員による社内合コンも開催。同社には現在も5組以上の社内結婚カップルが働いているという。「弊社が社内恋愛・結婚を推奨しているのは『会社は家族』という考えがあるからです。スタッフ同士が親密になれば、より深いコミュニケーションが生まれます」(スタートトゥデイ想像戦略室)

職場に恋愛感情を持ち込むと仕事がやりづらくなるような気もするが、これまで特にトラブルになったことはなく、むしろプラスに働いているという。

「職場が一緒だとお互いを理解し、助け合うことができます。夫婦でバイヤーをしているスタッフが一緒に企画を立ち上げるなど、社内結婚を推奨したことで生まれる効果もあるんです」(同)

前述の調査によると、一時に比べて減少傾向にあるとはいえ「職場や仕事での出合い」により結婚した夫婦は未だ29.3%にのぼっている。婚活サポートを含め、会社が“仲人”となるケースは今後もますます増えていきそうだ。
(榎並紀行)

※この記事は2012年01月に取材・掲載した記事です

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