補助金いろいろ大研究/第11回

留学資金が全額支給される!?

2013.02.07 THU


語学や資格だけでなく、美術や音楽、研究のための留学補助金もあるそう。一度調べてみると自分の目的にあった補助金が見つかるかも!? 画像提供:MYc/PIXTA
近年、社会人留学をする人が増えていると聞きます。その目的は、語学力アップのためだったり、MBA(経営学修士)取得のためだったりと様々なようですが、いずれにせよ資金がけっこうかかる様子。たとえばMBA取得の場合、授業料や生活費などを含めると1年間で総額700万~1000万円ものお金が必要になるそうです。これはあくまで一例ですが、数百万円以上かかる留学費用を捻出するのは、給料もそれほど高くないR25世代にとっては厳しいハードル。何か足しになるようなものはないかと調べてみたところ、海外留学に利用できる補助金があるようです。

「留学時に利用できる補助金は、国、自治体、留学先の外国政府、民間と様々ありますが、その多くは条件が厳しく、また募集人数も数名~十数名程度と非常に狭き門となっています」

そう答えてくれたのはAll About「留学」ガイドを務める河東英宜さん。条件や募集人数がシビアな分、補助額が多そうなイメージですが、実際のところどうなのでしょうか?

「多くの機関が留学生向けの補助金制度を設けているので一概にいくらと言うことはできませんが、有名な奨学金のひとつである『フルブライト奨学生プログラム』は、授業料や生活費、さらには往復渡航費や保険など初年度分の費用が全額支給されます」

なんと! そこまで補助されるとは思いませんでした! 受給資格を得るためにはどんな条件を満たせば良いのでしょう?

「そうですね。学士号を取得していることやTOEFLのiBT(Internet-Based Testingの略。現在のTOEFLのテスト形式)が80点以上であることが必須条件です。そのうえで海外在住経験が少なく、35歳以下が望ましいといった諸条件が加わります。また留学後2年間は日本に滞在しなければならないといったルールもあります。ただ、これらはあくまで必要条件でしかないので、この条件を満たしたからといって必ずしも補助金をもらえるわけではありません。ちなみに2012年度の採用予定人数は5名です」

TOEFLでiBT80点以上というと、TOEICなら860点以上、英検なら準1~1級に相当するレベル。留学以前にきちんとした語学力を身につける必要があるということですね。河東さんによれば、他の補助金制度でもTOEFLなどの点数を条件に盛り込んでいるケースは多いそう。

条件面の厳しさや募集人数の少なさにより、簡単には取得できない海外留学の補助金。しかし、もし支給が認められれば、資金面でこれほど心強いものはありません。留学したいと考えている人は、計画的に準備し、なんとかものにしたいですね。

(村上広大)

※この記事は2012年2月に取材・掲載した記事です

取材協力・関連リンク

関連キーワード

注目記事ピックアップ

 

編集部ピックアップPR

ブレイクフォト