「温泉の配管掃除ツアー」などユニークプラン続々

着地型観光のディープな世界

2013.03.15 FRI


「高知の夜をたのしむ街遊びツアー」では、地元のお座敷遊びをたっぷり楽しんだ後、地元の人たちでにぎわう屋台餃子へ
着地型観光―。近年こんなキーワードに注目が集まっている。いわゆる地域密着型の旅なのだが、ポイントは地元の人や自治体が企画・運営していること。大手旅行会社が扱いにくい少人数のツアーが可能で、個人旅行では出合えないディープな魅力を体験できるという。市場規模は331億円とまだまだ成長途中ながら、近年各自治体が大いに期待を寄せ、力を入れているという。

では、実際にどんなものがあるのだろうか。オススメの着地型観光を、関西国際大学准教授で井門観光研究所・代表の井門隆夫さんにセレクトしてもらった。

1つ目は「高知の夜をたのしむ街遊びツアー」。高知市内の店で「箸拳」「可杯」「菊の花」「しばてん踊り」など、超ローカルなお座敷遊びを体験し、地元で人気の屋台餃子でシメるというプランだ。

続いて、「“男の中の男”炭鉱夫の世界に触れられる」(井門氏)のが、閉山した炭鉱を見学する長崎市の「池島炭鉱さるく」。“さるく”とは、まちをぶらぶら歩くという意味の長崎弁。元炭鉱マンのガイドで坑内を探検し、炭鉱機器の操作体験などもできる。いずれのプランも、普通のツアーや個人旅行では難しいディープな内容だ。

ほか、ユニークなところでは、温泉を通す配管を掃除させてくれる有馬温泉のプログラムが。「お金を払って掃除なんて」と思ってしまうが、800年続く老舗旅館の企業秘密が見られる、配管に付いた温泉成分を目の当たりにして泉質の良さを実感できる、などの理由から、好評を博しているという。また香川では、讃岐うどん店をハシゴできる「うどんタクシー」が人気。筆記と実技(うどん打ち)の厳しい試験をパスした地元ドライバーが案内し、「お店のことは他言無用!」という穴場に連れて行ってくれることもある。

普通の旅行に物足りなくなった方は、ぜひチェックを!
(小越建典/アバンギャルド)


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