TPPで改めて気になるニッポンの物価高

日米「物価・生活費」格差

2013.04.04 THU


TPPの交渉参加について、安倍首相への評価は「アメリカを譲歩させた」とも「支持率のため、結果を出そうと先走った」とも。交渉の行方は!]? 画像提供/AFP=時事
TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)への交渉参加を表明した安倍政権。参加国間で「関税」をすべてなくすと、日本の農業生産額は3兆円も減少するのだとか。由々しき問題だが、一方で気になるのは「日本の農産物ってそんなに高いの?」という点。実際、国内外でどれくらいの価格差があるのだろう?

公益財団法人 国際金融情報センターが昨年9月に公開したレポート「世界各国の物価水準」によると、コメ1kgの価格は日本(東京都区部)の440円に対し、米ワシントンでは3.4ドル。3月20日時点の為替レート(1ドル=約95円)で計算すれば、323円と3割近く安い。同様に、豚肉1kgは日本の2380円に対し、米では1045円。トマト1kgは日本の516円に対し、米では276円と、約2倍の開きがある。さらに、農産物のみならず、ビール・コーラの価格差も大きい。同レポートによれば、350ccの価格は日本だとそれぞれ190円・66円だが、米国では95円・57円。晩酌に毎日ビールを飲むと、なんと1カ月で2850円もの差が出る。

このほか各種サービスも同様。たとえばタクシーの初乗り運賃は、日本の710円に対し、米国では285円。ガソリン価格も日本の143円/リットルに対し、米では95円/リットルと約3分の2。

実際、世界的なコンサルティング会社マーサーが昨年6月に発表した「2012年世界生計費調査」によれば、東京は世界一物価が高い都市なのだとか。大阪も世界3位にランクインしており、日本の物価の高さが際立っている。

もちろん、TPPに参加したからといってすべての物価が安くなるわけではないが、農産物だけでも安くなるなら助かるという人は多いだろう。国内農業は守りたいけど、日々の食費は安い方がうれしい…なんて考えると、頭を抱えてしまうTPP問題。今後の交渉がどうなるか、行方を見守りましょう。
(西田友紀/blueprint)


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