議事場への覆面入場禁止!

政界の服装規定とはなんぞや?

2013.04.26 FRI


覆面レスラーのスカルリーパー・エイジ大分市議は、3月下旬に議会本会議に出席。これまで金髪だったが、染め直し一連の騒動に対し謝罪とあいさつをした ※この画像はサイトのスクリーンショットです
今年2月、大分市で市議会議員に当選した覆面レスラーのスカルリーパー・エイジ議員。地方議会では2003年のザ・グレート・サスケ氏(岩手県議)、12年のスペル・デルフィン議員(大阪府和泉市議)に次ぐ、3人目の覆面レスラー議員の誕生となった。

しかし、2人の“先輩”と同様、覆面姿での議場入りを拒む議会側と確執が発生。最終的に先輩2人とは異なり、エイジ議員は覆面を脱いで大分市議会に出席した。確かに、市議会会議規則では、144条「議会の品位を重んじなければならない」、145条「議場、委員会室に入る者は帽子、外とう、えり巻、つえ、かさの類を着用、携帯してはならない」とされている。

エイジ議員は、その両方に引っかかった形だ。市議会会議規則は、服装に関しての線引きは地域ごとに独自の服装規定を持つ議会もあり、曖昧といえば曖昧。例えば千葉県の印西市議を筆頭に帽子着用での議会場入りが認められたケースや、国産ジーンズ発祥の地である岡山県倉敷市議会はジーンズ着用がOKだが、新潟市議会ではジーンズ着用の議員をめぐって、大モメしたことも。やはり原則として、議員はスーツ姿じゃないとダメなのか?

「必ずしもそんなことはありません。たとえば過去には、参議院の川田龍平さんが和装で初登院して話題になりましたけど、そのときは国会議員も含めて誰も彼の和装をパフォーマンスとは思わなかった。また、超党派の議員で構成されている和装振興議員連盟のメンバーは、例年、通常国会の初日に、全員、和装姿で登院しています」

そう語るのは、政治ジャーナリストの鈴木哲夫氏。ちなみに、国会議員の服装については衆議院規則、参議院規則で「議場に入る者は、帽子、外とう、えり巻、かさ、つえの類を着用又は携帯してはならない」ことが決まっている(ただし議長の許可を得たときなど例外はある)。また、本会議では必ず上着を着用することが先例で決まっているほか、国会の開会式では正装が求められる。総理や衆参両議長はモーニングを着用し、その他の国会議員はフォーマルスーツや羽織、袴、女性議員は和装で出席する人が多い。なかには僧侶の正装である法衣で出席した人も。こうした規則などを踏まえれば、確かに「覆面姿」は分が悪そうだ。

しかし、過去の「覆面レスラー議員」同様、今回のエイジ議員も、覆面で選挙に臨み、当選したのは事実。「有権者は覆面姿の自分を選んでくれた」という主張にも一理ある気はするが…。

「選挙管理委員会と市議会はまったくの別組織ですから、市の選管は認めても議会は認めませんよ、っていうのは法的にはアリなんです。ただ、別の視点で見た場合、有権者の代表たる議会が、有権者の意思を否定するという自己矛盾をはらんでいるといえなくもないでしょう」

覆面レスラーの命である覆面を脱がされたエイジ氏には、ぜひとも政治活動で雪辱を果たしてほしいものだ。
(青柳直弥/清談社)

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