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日中で人気拡大。高級自転車市場

2013.07.30 TUE

高級車がブームとなっている。同じ高級車でもここで話題にするのは「自転車」のことだ。
現象の根っこの部分は、皇居の周りを走る「皇居ラン」などと同じで、健康志向の高まりや自然と触れ合おうというエコ志向が原因にありそうだ。

元々、自転車大国が多い欧州の各国では、高級スポーツカーブランドは自転車を同時に生産してきた。1台数十万円以上もすることもあり、日本でもマニアの間でこそ広がっていたが、産経新聞によると、トヨタ自動車が限定発売する1台100万円のレクサスの自転車の注文が殺到しているというのだ。以前では、こうした現象はこれまでには考えられなかったことだ。

その他にも波及しており、スルガ銀行には「ロードバイク購入ローン」というローンまで存在するほど。

さらに、もうひとつ例を示せば、松竹芸能の男性芸人(39)が、他人の高級自転車を盗んでインターネットオークションに無断で出品していた疑いで、警視庁に逮捕されるという事件もあったほどだ。とにかく、需要があるということだ。

日本自転車産業振興協会によると、生産台数は年々、減少しているものの、1台あたりの単価は逆に上昇するという傾向はここ数年の間続いている。

そこはやはり、30歳代、40歳代あたりの高所得者層が参入しているためだと推察される。

 最近までは、皇居ランナーだった東京・大手町の大企業勤務のAさん(40代前半)は、社内横断プロジェクトでいっしょに仕事をした他部署の人が、自転車が趣味だったために、それで影響されて自転車も始めたという。

Aさんが走り始めたきっかけは、40歳を過ぎてから以前と比べて「腹が出てきた」という単純なものだった。いつしか、フルマラソンも完走し、次の目標を求めていたところに自転車に出会ったそうだ。特に欲しいものはないそうで自転車の出費も「全然、痛くない」という。むしろ「マラソンも、自転車も、走れば走るほどハマる。スポーツは得意ではないけど、やればやるほど記録も伸びていくし、面白くなる」のだそうだ。

Aさんの自転車仲間には経営者や大企業のビジネスマンが多いそうだが、「己を知ることができた」ということだそうだ。普段は出会うことのない人たちに囲まれることによって、自身をより知り、謙虚になり、さらに仕事への意欲も高まったそうだ。

また、中国でも最近は、富裕層の間で新しいライフスタイルとして、高級自動車ではなく、自転車が流行する動きも出ているということが、ロイター通信によって
伝えられている。高額商品の消費はほぼ一巡しており、よりシンプルに今後は健康志向、エコ志向は広がりそうで、中国での高級自転車市場は年率15%の成長が続く見通しだという。

普段のビジネスの現場では見えない景色や体験。30、40代の高額所得者の興味を今後も引き付けそうだ。

記事提供元/YUCASEE MEDIA(ゆかしメディア)

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