「梨を大切に」「乾杯は地元の焼酎で」…

全国の「おもしろ条例」事例集

2013.09.05 THU


湯梨浜町では二十世紀梨を観光資源としても「大切」にしており、役場の公式サイトでは「梨狩り体験コース」を推奨。まさに梨の町だ 画像提供/Pixta
全国には、思わず「えっ?」と驚くような条例がある。宮崎県日南市の議会はこの7月、「日南市の地元本格焼酎による乾杯を推進する条例」を可決。議会事務局の吉田将輝さんによると、市の商工会議所から「地元文化の継承、地産地消の推進」などの観点で要望があったことをきっかけに生まれた条例だ。そんなことを条例で決めちゃうの!?と思うが、もちろんビールで乾杯しても罰則はない。市民が自然と地域を盛り上げていくための意識づけという意味合いが強そうだ。

調べてみると、全国の自治体が制定する「条例」や「宣言」には、目を引く名称が多数。例えば、鳥取県湯梨浜町の「二十世紀梨を大切にする条例」は、二十世紀梨を“町民の誇り”として内外に発信していくという内容だが、「大切にする」という条例らしからぬ(?)控えめな響きが面白い。

一方、長くキャッチーな名称にインパクトがあるのは「子どもたちのポケットに夢がいっぱい、そんな笑顔を忘れない古都人吉応援団条例」(熊本県人吉市)。寄付金を財源として様々な環境整備を行うという堅実な内容だが、市のメッセージがあふれ出ているのが印象的だ。

さらに、思わず耳を疑ってしまうのは山口県光市の「おっぱい都市宣言」。ピンクな想像をすることなかれ、その内容は母乳育児の重要性を訴え、愛情を持って心豊かな子どもを育てようというもの。

鹿児島県志布志市では、子どもの生活態度から親切賞、親孝行賞などの表彰を行うことを決めた条例があり、名前は直球な「子ほめ条例」。名称のインパクトで条例を周知させるか、分かりやすさで浸透を促すか…という、自治体ごとの戦略もあるようだ。

どれも「地元のみんなでいい地域にしよう」という前向きさが魅力的。地元にこんな条例があったら愛着が湧いてしまうかも?
(橋川良寛/blueprint)


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