選挙権年齢の引き下げに、あなたは賛成?反対?

18歳選挙権「日本にプラス」6割

2015.04.22 WED

世論調査


国内の18~19歳の人は推定約240万人。高校生も含めたこれらの人が投票権を持つことで、何が変わるのだろうか? 写真提供:Violin/PIXTA(ピクスタ)
選挙権を与える年齢を「18歳以上」に引き下げる公職選挙法改正案が今国会で成立の見通しだ。しかし、「18歳はまだまだ子供だ」という声も少なからず聞こえてくるのは事実。選挙権年齢引き下げについて、どうとらえているのか。20~30代の男女200人に賛否を尋ねてみた(調査協力:アイ・リサーチ)。

〈選挙権の「18歳以上」への引き下げは、プラス・マイナスどっちだと思う?〉
・「どちらかといえばプラスの影響」 64.5%
・「どちらかといえばマイナスの影響」 35.5%

およそ3人に2人が「どちらかといえばプラスの影響」と回答。懐疑的な声もよく聞くが、今回調査した20~30代には賛同者が多い模様。では、それぞれどのような理由でそう判断したのか見てみよう。

■「どちらかといえばプラスの影響」派の意見
「大人の意識も変わり、義務教育の時から選挙について取り上げる事が増えそうだから」(27歳・女性)
「政治家が若者に目を向けるきっかけになる」(26歳・男性)
「組織票が減ることに期待」(39歳・女性)
「若い世代の絶対数が増えるため、若い世代の意見が反映されやすくなる。 高齢者の多い日本で、高齢者の人気取りしかしない政治家は落選すればいい」(27歳・女性)
「若い人の将来は若い人に決めてもらいたいから」(37歳・男性)
「若いウチから社会や政治に興味を持つ様になると思うから」(36歳・女性)

若者の意識向上に加え、「若年層を意識した政策=日本の将来を見据えた政策」として支持する声が多いようだ。18歳に選挙権年齢が引き下げられるとなると、現役高校生も対象となる。それによる影響は確かに大きいだろう。

■「どちらかといえばマイナスの影響」派の意見
「芸能人とかスポーツ選手とか、知名度だけが売りの候補者が有利になりそう」(33歳・女性)
「絶対に!税金の無駄!社会経験もしてない子供に世の中のことを考えて投票できる訳ないと思います」(27歳・女性)
「今の日本に、18歳で真剣に政治に関して考えている若者が多くいるとは思えないから」(35歳・男性)
「選挙制度を変えることで無駄な巨額な税金が使われることを考えるとマイナスだと思う」(38歳・男性)

やはり多かったのは、“十分な判断力がないこと”を理由に挙げる声。「投票基準=知名度や人気」になるのではという指摘や、議論の質が下がることを懸念する声も。また、ユニークなものだと、「結局変わらないからお金の無駄」という声もあった。

ともあれ、やはりポイントは「18歳の判断力」。これをどうとらえるかで「選挙権年齢引き下げ案」の評価が変わる様子。そこで「自分が18歳のとき、選挙権をきちんと行使できる大人だったか?」を尋ねてみると、ご覧のような結果に…。

〈18歳当時、仮に選挙権があったら、きちんと行使できる「大人」だったと思う?〉
・「きちんと行使できるに足る『大人』だったと思う」派 33.0%
・「きちんと行使できるに足る『大人』ではなかったと思う」派 67.0%

先の調査結果とはうってかわって、3人に2人が「自分が18歳の時はまだ『大人』ではなかった」と回答。「自分は子供だったけど、最近の18歳なら(選挙権を行使しても)大丈夫」ということだろうか? この結果だけをみると、選挙権年齢の引き下げには一抹の不安をおぼえてしまうが…。

仮に公職選挙法改正案が今国会で成立すると、早ければ来夏の参院選から「18歳以上」が投票することになるという。果たしてそれがどのような影響をもたらすか、今後に注目である。

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