迷走する「新国立競技場」、建設計画は変更すべき?

五輪会場「予算追加はNO」が7割

2015.06.10 WED


写真は在りし日の国立霞ヶ丘陸上競技場。「2020年の東京オリンピックも、1964年開催時のメイン会場を一部改修するのみでそのまま使います、“あえてね”」。これが一番よかったんじゃない? 教えて、偉そうな人! 画像:Hiroto/PIXTA
2020年東京オリンピック・パラリンピックのメイン会場となる新国立競技場。コンペの結果決まった未来的なデザインに注目が集まったのは記憶に新しいところ。しかし、その奇抜なデザインゆえに、予算・工期の両面で建設の難易度が高く、計画変更を余儀なくされたのはご存じの通り。5月には「開閉式屋根」の先送りも文部科学省から表明されました。

たしかに税金をつぎ込む以上、むやみな予算オーバーは困りもの。一方で、「国際公約した計画を変更したら信用を失うのでは?」という懸念もあります。この問題、皆さんはどうお考えでしょうか? 20~30代の社会人男女200人(男女100人ずつ)に調査してみました。(協力:アイ・リサーチ)

〈新国立競技場、どう収拾つけるべき?〉
・「世界に約束したことなので予算を追加してでも当初の計画通り実現すべき」派 30.5%
・「計画を変更し予算を追加すべきでない」派 69.5%

たとえ「約束やぶり」と世界から冷ややかな目でみられるとしても、予算オーバーは避けるべきという意見が7割に及ぶ。見栄を張って金をかけても、そのツケを払わされるのは自分たち――そんな危機感が背景にあるのかもしれません。五輪史上最大規模といわれる新国立競技場の建設のゆくえは、はたしてどうなるのか…。

一方、東京五輪の「規模」に関してもうひとつ注目されているのが「ボランティア」。2020年東京オリンピック開催にあたっては、約8万人のボランティアが必要と試算されています。自国でのオリンピック開催なんて一生に一度あるかないかの機会。興味がある人も多いはずですが、社会人には「自分の仕事」もある。ボランティアに参加意欲のある人はどの程度いるのか、理由とあわせて聞いてみました。

〈東京オリンピック、できればボランティアで参加してみたい?〉
・「ボランティアをしたい」派 33.5%
・「ボランティアをしたいとは思わない」派 66.5%

忙しい社会人でも3人に1人がボランティア希望者とは、さすが世界の祭典といったところ。学生の希望者も多いであろうことを考えれば、「8万人ものボランティアが必要」というより、「参加できるのは8万人のみ」と考えたほうがよいのかも?

以下、それぞれの回答者からのコメントもご紹介しましょう。

●「ボランティアをしたい」派のコメント
「世界的に行われる大会にボランティアと言う形でも参加できることは素晴らしいことだと思う」(30歳・女性/青森県)
「オリンピックが成功しないと他の国に対して恥ずかしいと感じてしまうから」(22歳・女性/東京都)
「日本で開催されるのでこの機会に携わってみたい」(24歳・女性/千葉県)
「日本の歴史に参加したい」(26歳・男性/東京都)
「次に日本でオリンピックが開催されるのがいつか分からないので経験しておきたいからです」(25歳・男性/兵庫県)
「友達を増やしたいから」(36歳・男性/栃木県)
「外国人観光客をサポートするボランティアがあればやりたい」(24歳・男性/東京都)

●「ボランティアをしたいとは思わない」派のコメント
「観客としてで十分であり、直接的に参加したいと思わないため」(26歳・男性/群馬県
「観戦したいので」(35歳・女性/愛知県)
「持病があるので、ボランティア中に人に迷惑をかける可能性があるから」(27歳・女性/千葉県)
「仕事をしているし遠方だしで、そんな時間がない」(26歳・女性/兵庫県)
「ボランティア自体興味がない」(29歳・男性/埼玉県)
「オリンピックに興味がない」(33歳・女性/愛知県)
「東京オリンピックが開催されることに否定的」(31歳・女性/埼玉県)

ちなみに、ボランティアに参加するための交通費・宿泊費などは「自腹」が基本。そのため「ボランティアしたいとは思わない」と答えた人のなかには、「遠いから無理」と地理的要因を挙げる人も。実際のところ「ボランティアしたいと思わない」というわけではなく、「参加したいけど、現実的に難しい」という人が一定数含まれている様子。潜在的な意欲はもっと高いことがうかがえました。なお、ボランティアの募集は2016年から順次行われる模様。当然、この時点までにはメイン会場問題はスッキリ解決しているはずだと思いますが…。
(のび@びた)

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