ちゃんと日本の指揮下で活動できるの?

口約束で決まったってホント!?自衛隊の多国籍軍参加

2004.07.22 THU

「ジュン、頼むよ。日本だってこれから北朝鮮関係でいろいろ大変だろう。アメリカが手を引いたら困るんじゃないか。だったら、自衛隊を多国籍軍に参加させてくれよ。もちろん、武器は使わない人道復興支援でいいからさ」

「そ、そうだね。うちも参院選前で厳しいとこだけど、憲法なら解釈次第でなんとかなるし。OK、やってみるよ!」

という会話がブッシュと小泉首相の間で交わされたかどうかは知らないが、「非戦闘地域で」「武力を使わず」「日本の指揮下で」

「人道復興支援を中心に」――という条件のもと、政府が、自衛隊の多国籍軍参加を決定。先の参院選でも争点になった。

ここで各種メディアで議論されているのが、「安保理決議では、多国籍軍は『統一指揮下(unified command)での設置』となっているのに、日本だけ『日本の指揮下』で活動なんてできるの?」という点だ。これに対して政府は、「統一指揮下」ではなく「統合された司令部のもとで」であると、例によって苦しい説明をしているが、はたしてそんな都合のいい話が、多国籍軍という「現場」で通用するものだろうか。

国連安保理決議によれば、イラクに駐留する多国籍軍は、治安維持のためには「あらゆる必要な措置を取る」ことができると規定されている。つまり武力行使OKってことだ。そういう多国籍軍に入ってしまえば、いくら「我々は違う」と主張したところで、イラク人から見ればみな一緒くただろう。迷彩服のユニフォームを着ている自衛隊が、イラク人には「軍隊」にしか見えないのは、たやすく想像できることだ。ちょうどぼくらがニュースを見て、各国の軍隊の区別がつかないのと同じように――。

政府は、「日本の指揮下での活動」について、米英両政府の了解を得るに至った具体的経緯を、まったく明らかにしていない。わかっているのは「口頭」=「口約束」ということだけ。いまは、この宙ぶらりんな状態で多国籍軍として活動する自衛隊の無事を祈るばかりである。 

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