シンガポールはお見合いパーティー主催?

お国の総力を挙げてあの手この手の少子化対策!

2004.07.22 THU

最近、議論の的となっている年金制度だが、その背景には少子化問題がある。年金をもらう人は多くなるのに、払う人が少なくなっては困るというわけだ。少子化になると、年金だけでなく、健康保険や介護保険も問題。また、労働力不足や消費市場の縮小など、経済成長への悪影響も考えられる。それでも一応、90年代以降、政府や自治体は様々な少子化対策を行ってきた。保育園などの施設充実、子育て相談窓口の増加といった子育て支援策である。

今年6月、厚生労働省は「子育て支援総合推進モデル市町村」として、全国49自治体を指定した。その中にはユニークな事業を行っているところもある。

たとえば、長野県佐久市の「マタニティ・プラネタリウム」。星空を鑑賞して妊婦にリラックスしてもらおうというものだ。岐阜県大垣市ではもっと父親に子育てに関わってもらおうと、週末に父子で参加する「サタパパサロン」を開設している。

しかし、少子化対策はまだまだ不十分。日本の出生率は依然低下傾向にある。そもそも少子化対策として子育て支援を云々する前に晩婚化、非婚化という少子化の大きな原因は置き去りにされたままである。

この晩婚化、非婚化にズバリ切り込んでいるのがシンガポール。同国も日本同様、少子化に苦しんでいるが、その抜本的対策として政府は社会開発局(SDU)を設立した。SDUとは要するに国営の結婚情報サービス機関。ダンスパーティー、クルージングなど年間数百のお見合いイベントを開催している。また、デート攻略本を作成して配布したり、男女がロマンチックな気分になる香水「ロマンチック・シンガポール」なんてものまで発売しているのだ。

残念ながらシンガポールの出生率はまだ低下傾向にあり、SDUの企画は効果抜群ともいえないようだ。けれど、やるとなったら徹底的にやる! という姿勢は、日本の行政も見習った方がいいのではないだろうか?

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