自民・民主の2大政党時代到来

最近よくいわれる「2大政党制」って、そんなにいいことなの

2004.07.29 THU

「自民敗北、民主躍進」で参議院選挙が終わり、アメリカでは民主党の副大統領候補にエドワード上院議員が決まって、いよいよ本格的な大統領選挙が始まるらしい。

ここで考えさせられるのが「2大政党制」というやつだ。アメリカでは共和党と民主党が大統領選の結果によって政権を交代してきたが、どうやら日本もこの2大政党制に向かいつつあるからである。実際、昨年の総選挙では民主党が議席を177まで伸ばして自民党に急接近。新聞やテレビが「2大政党時代の到来だ!」とはしゃぎまくったように、この傾向は今回の参院選でさらにハッキリしたものになっている。

でも、2大政党制ってそんなにいいものなのか。新聞はまるで民意が反映される素晴らしいシステムであるかのように煽っているけど、なぜ多党制ではいけないのか?

たとえば2大政党制のメリットとしてはこんなことが語られている。「AかBか、国民が選挙によって政権をはっきり選択できる」「政権交代が容易になる」「より安定した政権が一定期間継続される」…。

言い変えればAかBしか選べない、国民の意見が2つしかないということ。価値観が多様化している現在、政治だけ二者択一ってのはどうよ? だいたいこれだとマイノリティの意見が全然反映されないのだ。

そもそも何でこんなことになったかというと、約10年前の“政治改革ブーム”の際、イギリスの2大政党制を模範とする選挙制度改革が行われ、日本の選挙が「小選挙区比例代表並立制」になったからだった。その結果、でかい政党ほど有利になり、社民党、共産党といった政党が存亡の危機に立たされるハメになってしまったのである。

だが、その本家イギリスでは、皮肉にもこのところ国民の間で2大政党制への批判・疑問が高まり、6月の地方議会選では労働党・保守党以外の党が大きく議席を増やして、いまや4大政党みたいな状況になっているという。何でも英米のマネすりゃいいってわけじゃないのだ。

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