巧妙化するスキミング犯罪

もし、クレジットカードを不正利用されたらどうなる?

2004.08.19 THU

ある日、クレジットカード会社からこんな電話がかかってきた。「○○さん、先月の○日、千葉のS市にある電器店で60万ほど、カードでショッピングされました?」

は!? まったく身に覚えのない話である。

「やはりそうですか。○○さんのカード、スキミングされたようですね」

「スキミング」とはカードの裏にある磁気テープに保存された個人データを盗み取ること。どうやら、そのデータをもとに作られた偽造カードで大量の買い物をされてしまったらしい。今回は、ふだん私がカードで高額の買い物をすることが少ないことなどから、カード会社の不正利用検知システムが私の利用ではない可能性が高いと判断したようである。しかし、私だって今後、高額商品をカードで購入するかもしれない。もしそれと不正利用がバッティングしたら、こちらが被害を訴えても証明するのが難しいケースも出てくるのだ。

その対策は、カード会社によって違い、また犯罪対策の関係上、基本的には明らかにされていないが、アリバイを確認される場合はあるそうだ。例えば不正利用されていた日のその時間、会議や商談の場に同席していた同僚らの証言によって、不正利用を証明できた人も実際にいる。それができないと、次はサインの筆跡鑑定を行ったり、カードが利用された店の防犯カメラをチェックする、といった方法がとられるらしい。また、海外での不正利用についてはパスポートで渡航の有無を証明すればOKだ。

スキミング犯罪は手口が巧妙になってきている。つい先日も有名ホテルのレストランのレジにスキマー(スキミング用の機械)が仕掛けられているのが見つかったが、それはスキミングした情報を離れた場所で受信できる発信器が付いたものだった。自分だけは大丈夫、なんてあり得ない。少なくとも利用控えは保管し、送られてくる明細をチェックするべきだ。知らないうちに不正利用分が引き落とされていた、なんてことを防ぐために。

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