反日騒動に尖閣諸島問題…

「日中関係の悪化」っていったい何が原因なの?

2004.10.14 THU

サッカー・アジアカップの反日騒動をはじめ、東シナ海の海底ガス田開発をめぐる緊張関係、尖閣諸島の領有権問題――。このところ「日中関係の悪化」がやたらと話題になっている。たとえば首脳の交流をみても、中国国家主席の日本訪問は1998年の江沢民氏を最後に途絶えたままで、日本も01年秋に小泉首相が訪中したのが最後。まるで“絶交”したかのように、両国は3年近くも往来がストップしまっているのだ。

いったいなんでこんな異常な事態になったのか。そもそも日本は72年の国交正常化以降、中国に相当神経を使ってきたはずで、天安門事件後に西側首脳として初めて訪中したのは海部首相だし、中国のWTO加盟をいち早く支持したのもやはり日本。なんで日中関係は悪化したのだろうか。

ひとつには歴史問題を重視した前国家主席、江沢民氏の存在が原因といわれる。中国では85年、当時の中曽根首相が靖国神社を参拝した年から抗日戦争に勝利した歴史などを教える「愛国主義教育」が強まったのだが、これが江沢民時代の90年代半ばにさらに推し進められ、98年に江沢民氏が訪日した際には日本政府に過去の侵略行為に対する謝罪を文書で要求、当時の小渕首相が拒否したため激怒したほどだった。

もっとも問題は江沢民氏の対日姿勢だけじゃない。3年前、中国をさらに硬化させるような事件が起こったのである。小泉首相の靖国神社参拝がそれで、首相は同年10月に訪中しながらその後も中国の批判をよそに靖国神社を参拝。これが日中関係を決定的に悪化させた最大の原因といわれる。実際、もともと中国は「歴史認識」を日中関係の政治的基盤と考えているのだが、なかでも小泉首相と江沢民氏は「日中関係史で最悪の組み合わせ」という見方が強い。

ところで江沢民氏が一線を退き、胡錦濤国家主席となった現在、日中関係は改善されるのか。首相が「来年も参拝する」と明言している以上、その辺はかなりビミョーと思ったほうがいいだろう。

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