年金の過払い未払い、保険料の無駄遣い…

近ごろの社会保険庁に不祥事があいつぐ理由

2004.11.05 FRI

「金返せ」などとハシタナイことは言いたくないが、怒らでおられようか社会保険庁の相次ぐ失態。「世代を超えて支えあう」(@社保庁)ために僕らが汗水流してもらう給料から天引きされる保険料を、端末の入力ミスで過払いしたり未払いしたり、流用してゴルフ練習場を造ったりマッサージ機を全国の事務所に備え付けたり交際費に使ったり、コンサートのチケットを購入したり、賄賂と引きかえに数千万円も割高で業者に不要な機械の製造を発注したり、果てはその汚職への調査に備えて「想定問答集」を作って事務所に配布したり、僕ら国民から預かったお金を使って一体何やってんだ?

落ち着こう。社会保険庁は厚生労働省の外局で、職員数約1万7000人。そのお役所体質から“伏魔殿”とも呼ばれている。今年5月に相次いで発覚した国会議員の年金未納を機に、難解な年金制度や高い保険料未納率など、社保庁改革の必要性がにわかに論じられるようになった。が、実は昨夏にも事務処理ミスによる274億円余の未払い・過払いが起きていた。

今夏、続々と社保庁の体たらくが公になった。約990万人への年金番号の重複付与、保険料で建てた福祉施設の赤字経営、事務費の名目での保険料の多額の無駄遣い等々、とてもすべてをここに書ききれない。

7月、抜本的改革を断行すべく社保庁長官に初めて民間人の損害保険ジャパン前副社長・村瀬清司氏が就任したが、その前後約2週間で立て続けに過払いミスが発覚。総額は40億円以上に上る。しかも、職員らはそれらのミスを2月に把握していたのに公表せず、過払い分の返納請求書を受け取った受給者が報道機関に連絡して明るみに出たというお粗末さ。9月に入っても10億円超の過払いに加え、地方課長の贈賄と随意契約の汚職が発覚。支払いミスは10月に入って新たに見つかっている。

怒りを通り越して情けない。全職員が国民の批判を全身で受け止めて、抜本的な年金改革に取り組んでほしいです。

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