来年は国交正常化40周年

訪日韓国人のビザ免除で日本は「観光立国」になれるか?

2004.12.16 THU

「観光立国」――これは現在の日本の合言葉の一つである。観光立国とは、平たく言えば、大勢の外国人旅行者が訪れる国にしましょうってこと。え、もう十分に外国人はいるって? それは世間知らずというもの。こと観光に関しては、日本は大赤字なのです。たとえば、2003年に海外旅行に出かけた日本人約1330万人に対して、日本を訪れた外国人旅行客は、たったの521万人。収支面から見ると、2兆3233億円も赤字。人数の面でも経済の面でも日本は観光後進国なのである。

ところで、来年05年は愛知万博が開催される年。万博といえば、外国人旅行客を迎えるには格好の舞台だ。そこで小泉首相は、今年7月におこなわれた盧武鉉(ノムヒョン)大統領との日韓首脳会談で、万博開催期間中(3月~9月)の韓国人に対する観光ビザ免除の実施を発表。さらに今月17日からの首脳会談では、来年から韓国人に対する恒久的なビザ免除を表明する予定だ。韓国人旅行者は、日本にとって一番のお得意様であり、韓国人旅行者数アップなくして観光立国なし、ということだろう。

折しも来年は、日韓国交正常化40周年でもあるから、ビザ免除によって両国間の交流が拡大することは、とても喜ばしい……はずなのだが、顔色を曇らせている人たちも中にはいる。法務省の役人の方々だ。彼らの言い分は、韓国人は観光のお得意様であると同時に、不法滞在者の数でもトップ、その治安対策を抜きにビザ免除とはいかがなものか、というもの。セキュリティ意識が高まっている現在、もっともな意見ではある。

韓国人の不法滞在者が多かった背景には、パスポートが比較的偽造のしやすい、顔写真を貼り付けるタイプのものだったという事情がある。しかしそれも来春には改善され、新しい形式のパスポートに切り替わる見込み。W杯やヨン様同様、愛知万博が日韓の親交の場として盛り上がることを期待したい。

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