官邸と公邸の違いって知ってる?

いよいよ3月に完成する新「首相公邸」の知られざる内部

2005.02.24 THU

突然だが、首相官邸と首相公邸の違いを知っているだろうか。首相官邸というのは、首相をはじめ官房長官など政府の要人が仕事をする場所で、米国でいえばホワイトハウスのこと。そして首相公邸とは首相の住まい、つまり家のことで、首相は公邸で寝起きをし、ここから官邸に出勤するというわけだ。

その首相の住む新首相公邸が3月に完成する。旧公邸は1929年に旧首相官邸とともに建てられたのだが、老朽化が激しかったうえ、私的に使える部屋もわずかだったという理由で、約3年前から旧官邸を転用した増改築が進められていたのである。

では新しい首相公邸とはどういうものなのか。まず外観だが、これは昭和初期の面影を残した旧官邸のアールデコ調の建築様式をそのまま残すという。理由はふたつ。建築文化的にすごく貴重ということ、そして旧官邸といえば、数々の政治ドラマや、「5・15事件」「2・26事件」といった昭和史の舞台ともなってきた建物だからだ。

しかしその一方で、建物内部は大きく変わる。詳しい間取りは安全上の問題から秘密にされているが、新公邸では首相の家族専用の庭を造営したほか、外国の要人をもてなすための客間や夕食会用の大食堂を設備し、茶室として使える和室までつくるなど、迎賓館としての機能も完備。さらに危機管理機能も充実していて、24時間情報収集できる執務室や会議室のほか、緊急用のヘリポートもつくり、おまけにすでに完成している新官邸とは1階と2階の専用の通路で行き来することができるという。

まさに新公邸に相応しいゴージャスさ。しかし本当にこれほどの設備が必要なのだろうか。なにしろ小泉首相、けっこうヒマそうなのだ。たとえばこんなふうに。「午前10時現在、公邸。朝の来客なし/午前中は来客なく、公邸で音楽鑑賞などして過ごす/午後も来客なく、公邸で書類整理などして過ごす/31日午前0時現在、公邸に来客なし」(1月30日、時事通信による『首相動静』)――。

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