世界一過激な“中東のCNN”

アルジャジーラってどんなテレビ局なの?

2005.03.03 THU

あの9・11テロのあとに、オサマ・ビンラディンの映像を放映して全世界をあっといわせたアルジャジーラ。その後もアフガニスタン空爆を現地から独占放送。昨年の日本人人質事件で、発生から解決までをほぼ独占して報道したところといえば「ああ、あのテレビ局か」と思い出してもらえるだろう。

でも、どんな放送局か、知っている人は案外少ないのでは? じつは、アルジャジーラは中東の小国カタールにある衛星放送局。カタールのハマド首相の民主化政策の一環として、1996年に創設されている。ちょうどその頃、英BBCがサウジアラビア政府と進めていたアラビア語放送の計画が中止になり、行き場を失った優秀なスタッフを雇用したのだ。しかも、カタール政府が年間1億ドルの資金提供と自由な制作態勢を保証(太っ腹!)。みるみるうちに頭角を現した。それまで、アラブ圏のメディアはほぼすべて政府のコントロール下にあったので、視聴者にとっても待望のメディアだったわけだ。今では全世界3000~5000万人の視聴者数を誇るまでに成長している。

だが、視聴者にとって有意義な新興テレビ局は逆にアメリカ政府にとっては目障りらしく、これまでにホワイトハウスはアルジャジーラを偏向報道と非難するだけでなく、2001年にカブールのオフィスを破壊。イラク戦争時には戦車でバクダッドオフィスを砲撃し、ジャーナリスト一人を死亡させている(アクシデントと発表)。

自由のために戦うアメリカが自由な報道を嫌うとは皮肉な話だが、気になる話もある。今年になってカタール政府がアルジャジーラ売却を検討していると発表したのだ。補助金の多さ、広告主や他の国への対応で頭の痛い問題を抱えているからと説明しているが、政治的なプレッシャーもかなりあったのではないかと推測される。

元気なうちに番組を見てみたいが、日本では現在、直接受信する方法はない。どこかCSやってくれないかなあ。

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