各政党や新聞の主張はどう違う?

次々と出てきた憲法改正案、それぞれの特徴は?

2005.06.02 THU

自民、民主両党の憲法改正中間案が4月に出た。自民党は11月に改憲草案を公表する予定で、今年の夏は改憲論議が熱くなりそうだ。ここで各政党の主張の違いを整理してみよう。

まずは憲法前文から。自民党が「国の生成発展などを記すべき」と主張するのに対し、ネクストなイメージにこだわる民主党は「復古的だ」とそれを批判、「自然との共生」などの新しい理念を提示している。公明党は、基本的人権の尊重など現憲法の三大原則を盛り込むべきだと主張している。

最大の焦点の安全保障・9条改正については、賛否の議論から「どのように、どこまで変えるか」という議論に移りつつある。現憲法9条は、「戦力を保持せず、交戦権を認めない」と定めているが、自民、民主は、「自衛隊は軍隊であると新憲法に明記し、海外での武力行使もOK」というスタンスだ。ただし、両党は集団的自衛権に対する考え方が微妙に違う。自民党が「自衛のためなら武力行使はOK。アメリカがやられたら日本がやり返す可能性もある」という考えなのに対し、民主党は「国連がらみの武力行使だけOK」。公明党は「戦力不保持、戦争放棄」を堅持する構えだ。

知る権利や環境権、プライバシー権など現憲法に記されていない「新しい人権」については、自民、民主、公明3党とも新たに明記する考えだ。ただし、自民党が「権利に伴う義務も盛り込むべき」として「国防の債務」などの創設を主張しているのに対し、民主党と公明党の姿勢は慎重だ。

共産、社民は護憲派で「現行の憲法は世界に誇りうるもの」と改憲に反対している。

ちなみに各全国紙は、改憲を社是として独自に草案まで公表している読売を筆頭に、「現憲法と日本の現実との乖離を是正するため改憲は必要かも」というのが平均的スタンスだ。

以上、各党、悪く言えばバラバラ、よく言えば独自色をプレゼン中。「改憲論議で色を出さずんばどこで出す!?」という勢いで、存分に戦ってほしいです。

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