小さなミスが重大な事故の引き金?

重大事故のウラに潜む「ハインリッヒの法則」

2005.07.21 THU

突然ですが「ヒヤリハット」という言葉を聞いたことありますか? 実はコレ、幸い大きな事故にはつながらなかったものの「ヒヤリ」としたコト、「ハッと」したコトをいいます。

R25読者も仕事のなかで1度や2度、似たような経験があるんじゃないでしょうか? 今年は何かとこのヒヤリハットな事故のニュースをよく耳にします。

こうした事故発生の話題になると時々出てくるのが「ハインリッヒの法則」なんですが、聞いたことあります? コレは1931年、アメリカの保険会社に勤めていた、安全技師で統計博士のハインリッヒ氏が発表した「1対29対300」という比率で表される、事故の発生確率を示した法則。ハインリッヒ氏が50万件以上の労働災害を検証した結果導き出されたもので、1件の重大な事故の裏には、29件の軽傷事故と300件のヒヤッとした事が存在する、といいます。つまり、重大な事故が発生したのは、マイナーな事象がたっぷり堆積したことによる、当然の流れなんだ、と。昔よりも事故の報告をよく耳にするのは、ひょっとしたら今まで見過ごしていた過失もチェックするようになった結果かも。マイナーな事象を重視することは、リスク管理としては大正解と言えます。この法則、今では労働災害の分野のみならず、「クレーム処理」や「ビジネスチャンス」など色々なことに応用され、語られています。ハインリッヒさんも草葉の陰でお喜びでしょう。

このハインリッヒの法則で表彰されたことのある有名人がいるのをご存じ? それは爆笑問題のお2人です。彼らは『爆笑問題のハインリッヒの法則』という著書で法則の普及に貢献したとされ、日本リスクコンサルタント協会から賞を受賞。しかしなぜ…?と実物を手にとってみると、実はこれ、ラジオのコーナーを本にしたもので「1対29対300」という法則をなんでもかんでも当てはめてみた、事故災害とは全く無縁なもの。興味のある方は、ぜひご一読を。

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