“文化”か“自然保護”か?

17年間も“ダメ出し”されてる日本の“調査捕鯨”ってなに?

2005.07.21 THU

賛成30票、反対27票。クジラ資源の保存と利用について話し合う、国際捕鯨委員会(IWC)の年次総会で、今年も日本の南極海における調査捕鯨に対する自粛を求める決議案が可決された。棄権票(今年は1)をのぞき、これだけの僅差で決議されたのは初めて。とはいえ、自粛要請が認められたのは、今年でほぼ17年連続のこと。つまり、国際的な意見としては、いまだ日本の“捕鯨”にノー!! なのである。

でもしかし。今、日本が行っているのは調査捕鯨でしょ? なぜ“調査”まで自粛しなきゃならんの?? と。多くの読者が、そんな疑問を持つのではないだろうか。

でもでもしかし。そういやクジラが喰える店って今でもあるし、デパ地下に行きゃクジラの缶詰も売ってるよなぁ、“調査”捕鯨なのに…と。そんな疑問を持つ読者も、また結構な数いるのではないだろうか。

そもそも、絶滅の危機に瀕しているといわれるクジラ類の生態を科学的に調査するための捕鯨を日本が始めたのは、商業捕鯨を中止した翌年の1987年度からだ。引き算をしてみれば、IWCでは調査捕鯨の開始後から自粛要請を続けていることがわかる。その理由は主に「調査とはいえ捕獲量が多い」、「調査費用捻出のためとして、獲ったクジラの肉を市場に卸している」といったところ。もちろん、そうした意見ももっともなのだが、一方でクジラの数は回復しているという説や、文化の違いから一方的に捕鯨に反対する国が多いのでは? という意見が世界的に認められつつあるのも確か。これが、冒頭にあげた票差に反映しているというわけだ。うぅん、難しいねェ。

日本人として自国の食文化は守りたいけど、そこまでしてクジラを喰う必要ってあるの…? ズバリ言って、これがR25世代の正直な感覚だろう。だったら、この記事をきっかけに捕鯨の是非をはじめ、今一度“肉を喰う”という行為を、考えてみるといいんじゃないかと思いますよ。なんせウマいからねェ、お肉ってば…。

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