池袋グリーン大通りに路面電車!?

次世代路面電車「LRT」で街はどう生まれ変わる?

2005.09.08 THU

路面電車というと都電荒川線を連想する読者も多いと思うが、池袋東口のメインストリートであるグリーン大通りに路面電車を敷設する構想があるのをご存じだろうか? 東京の路面電車の最盛期は今から40年以上も前。当時は“庶民の足”として多数の路線が存在したが、高度経済成長に伴う急速なモータリゼーションの普及やバス・地下鉄への移動手段の転換などを理由に縮小・廃止が進み、現在は都電荒川線を残すのみとなった。

その路面電車がここ数年、駐車場不足解消やアクセス多様化を目的に、都市型の新しい交通手段として再評価されている。それが次世代路面電車といわれる都市交通システム「LRT(Light Rail Transit)」だ。

LRTで用いられる車両は、従来の路面電車に比べて騒音や振動が少ない「LRV(Light Rail Vehicle)」と呼ばれる新車両。電気で動くLRVは排気ガスを出さないため、環境対策の効果も大きい。また、床が低い設計なのでプラットホームとの段差をなくすことができ、これからのバリアフリー社会にも合致する。LRTは単なる新型車両の導入ではなく、こうした環境・都市整備面での可能性、さらには既存の交通機関との連携や地域活性化など、様々な効果が期待できる。商業地域やオフィス街、地方都市など、限られた地域内での街づくりの目玉として導入を検討する自治体が増えているのだ。

池袋のグリーン大通りもそのひとつ。昨年4月に豊島区が「池袋副都心再生プラン」を策定。この9月には、LRT導入を検討する委員会を立ち上げることになっている。構想では、池袋駅東口とサンシャインシティをつなぐほか、将来的には都電荒川線との相互乗り入れも図るという。

国土交通省では今年からLRT導入を促す補助支援制度を設けている。現状では法制度面での対応や地域内での利害調整などクリアすべき課題も多いが、法整備や公的補助がさらに進めば、いずれあなたの街に路面電車が走る日が来るかも?

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