今年も予算編成の季節がやってきました

ところで国の「予算」は誰がどう決めているの?

2005.10.06 THU

今年も「予算編成」の季節がやってきた。そう、われわれ国民の税金をどんなふうに、何に使うのかを今後数カ月間かけて政府が取りまとめるのだ。でも、税金の使い道というすごく重要かつ大切な作業のわりに、予算編成がどんな手続きによって決められているのかはあまり知られていない。いったい国の予算は、誰が、どうやって決めているのか。

まず「誰が」だが、憲法では予算の責任者は財務大臣となっていて、予算案をつくって国会に提出するのも内閣。しかし、実際に査定したり予算案をつくるのは財務省、それもエリート中のエリートが集まる主計局の仕事で、予算編成は主計局が「一般歳出」についての「概算要求基準(シーリング)」をまとめることからはじまる。

一般歳出とは政策にかかる費用や年金・医療など社会保障費の合計で、シーリングは要求額の上限を設定すること。財務省は政府の経済財政諮問会議が毎年5、6月に決める基本方針に従ってこのシーリングをし、一方、各省庁はシーリングをもとに概算要求を毎年8月末までに提出。ここから財務省が各省庁の説明を受けて個別の経費を査定し、12月下旬に財務省原案を作成、その後さらに各省庁と折衝を重ねて政府案を取りまとめ、閣議決定を経てようやく翌年1月の通常国会に提出するのである。

こうしてみると手続きは確かに複雑なのだが、結局のところ予算とは、収入に対する支出額を設定するということ――。つまりムダをなくし、いかに効率よく必要なものだけにお金を使うかってことで、実はどこの家庭でも同じことをやっているのだ。

では今年の予算はどうなのか。シーリングをみるかぎり公共事業費やODAを削減していて、政府もムダをなくそうとはしているらしい。だが、予算は一般歳出だけじゃなく、国債の利払いなどを含めた全部を「一般会計予算」といって、例えば05年度予算の約82兆円のうち、国債費は実に約18兆円にのぼる――。06年度のムダはどれくらい抑制されるだろうか。

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