自民党総裁選に「予備選」構想

ポスト小泉選びは予備選導入でどう変わるのか?

2006.01.05 THU

「ポスト小泉」を決める今年9月の自民党総裁選の方法をめぐって、このところさまざまなアイデアが取りざたされている。なかでも、話題になっているのがわれわれ一般国民も総裁選に投票できる「予備選」の導入だ。

この予備選導入は武部勤自民党幹事長が提唱しているプランで、まとめるとだいたいこんな選挙になるらしい。まず、これまで都道府県ごとにおこなっていた党員による投票を全国11の衆院比例ブロック単位に分ける。さらにブロックごとに党大会を開いて候補者に演説してもらい、投票日も同一ではなく日にちをずらし、米大統領選のように徐々に選挙を盛り上げようというもの。なにより予備選らしいのは、インターネットを活用し、党員でなくても参加できる投票を実施して上位の候補に立候補資格を与えるという案。これにいたっては事実上の人気投票ともいえるかもしれない。

もっとも、総裁選のやり方を変えるには党大会での党則改正が必要なうえ、いまのところ自民党内には否定的な意見のほうが多い。しかし、すでに民主党の代表選では一般の国民が有料で投票することができる「サポーター」制が導入されているし、じつは自民党内でも中堅・若手議員たちが総裁選での予備選導入を目指す「総裁選メイクドラマ・プロジェクト」を発足。名称はダサいけど、この2月にも具体案をまとめて党執行部に導入を働きかけるという。

それにしてもなぜ自民党で予備選導入の声が高まっているのか。じつは自民党総裁選はドロドロした権力争いの歴史といってもよく、党員のみによる予備選がおこなわれたのも過去3回だけ。でも、せっかく小泉さんによって改革のイメージが定着してきたのだから、この際「党改革」を進めて総裁選びも民意を反映するものに変えてしまおう――そう考える人が少なくないのだという。だが、ポスト小泉も改革も、大事なのはイメージではなく中身。予備選導入もいいけど、そのへんを考えて総裁選のやり方を変えて欲しいものだ。

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