キーワードは「議運」と「国対」

国会の議案って、誰がどのように決めているの?

2006.02.23 THU

今通常国会ではライブドア事件、耐震データ偽造問題などで野党が与党の責任を激しく追及。その様子をテレビで見た人も多いだろう。ところで国会の議案って、誰がどんなふうに決めているのだろうか。「誰が?」の答えは「議院運営委員会」と各党の「国会対策委員会」なのだが、その話の前にまずは議案が国会にあがるまでの流れを見てみよう。

国会で審議するのは、法案と予算案だ。

法案には内閣提出議案と議員提出議案がある。前者は各省庁の官僚が法案作成後、与党の検討・了承を経て、後者は定められた数以上の議員の賛成を経て、衆参いずれかの議長へ提出され、国会の議案となる。

予算案は内閣府の経済財政諮問会議が編成→各省庁が検討→財務省が原案作成→閣議決定・発表→国会へ提出、という順だ。

こうしてあげられた法案と予算案に加えて、実際の国会ではライブドア事件など時事的議案がプラスされるわけだが、その仕組みの解説のために審議の流れを4行だけ。

国会の審議には委員会と本会議という2つの舞台がある。委員会ではその分野に通じた議員が法案・予算案を詳細に審議、可決されれば本会議へ送られ採決される。

で、どの議案をどの順番で、衆参どちらのどの委員会で審議するのかなど、国会の運営全般をしきっているのが前出の議院運営委員会(議運)だ。が、重要法案の場合は委員会の審議の前にまず本会議での質疑がある。また予算委員会でも政治全般の質疑がある。与野党が時事ネタで闘うのは主にこの質疑の時なのだが、誰がどの質疑を、いつどの順番で行うかを、議運と各党の国会対策委員会(国対)が決めている。

国会で議論が紛糾すると、国対や議運が話し合って調整する。議運は国会法で定められた正式機関だが、国対は各党が国会を自党に有利に進めるための私的機関で、国対委員長は党三役に次ぐ重要ポストだ。

新聞記事にも議運と国対は意外と頻繁に登場する。そこに注目して読んでいれば、国会の議事の流れが見えてくる。

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